カフェ改築ものがたり その2
4月2日は、ぽかぽか陽気につつまれた最高の一日。大工班、鍛冶班、塗装班、土木班、炊事班がそれぞれぱたぱた。涙が出ちゃうよー。私は申し訳ないけれど、午前中は手配、午後は会計。実は最初の計画を大幅に超えているので、いくらかかるのかちょっとは考えないと。どんぶり人生もいいけれど、人を巻き込む訳にはいかない。でも、「ちょっと断熱材入れようかな」なんていうレベルではないです。結局、のちのちやろうと思っていた外壁交換、大きなガレージの屋根リペア、水道タンク漏れ修理、屋根の軒出し、そしてもしかしたら屋根のふき直しと、「どうせやるなら今かな」で進んでしまいました。無理は出来ないけど、妥協は絶対にいや。今日の変更提案は、とにかくここは寒いので「サーモウールの断熱材を2倍にしよう」でした。たぶん・・・やるでしょう。それにしても、そのこだわり方、諦めるライン、方向性、進め方、ノウハウ・・・・家造りは、ラリーと同じかも。
4月2日も、山場がやってきました。いつもいつも山場という気もしますが、大勢の友人が「助っ人」に来てくれたのでした。で、ミスター・バイクの編集員の梶川真理子ちゃん(のちにスタッフに!)も、スタッフのはんちゃんの旦那様のまさみっちゃんも、また来てくれた。忙しい中でしょうが、「楽しい!」を連発してくれるので、助かります。そんなお助けマン&ウーマンが賑わう中、プロの大工さんと鍛冶屋さんも着々と作業を進めていました。この日、母屋の外壁張りは半分が終わり、急遽工事を依頼したガレージの屋根づくりの基礎も進みました。雨漏りも我慢の限界で、とうとう「三与建設」さんの登場。鉄骨でばしーんと骨組み作って、せっぱんで屋根つけて、母屋から取ったシャッター移動して、ドアもきちんとつけて・・・農業用の作業小屋とバイク作業小屋が出来る予定です。
4月5日 、スタッフのアキちゃんの本日の課題は「巨石移動」。40トンの水タンク脇を整地するも、どうしてもガンだったのが、ちゅうと半端な溶岩の巨石くん。とってよいものか、やるだけ無駄なものか、しばし思案。けれどそれは、あっという間に取り去られたのでした。バンザイ! 大工の藤間さんは壁内側製作。その横、ガレージ部分は台所に変身中。
それにしても、オオカミ女と言われている私の発案は、どうもみんなに恐れられているようです。このガレージ関連の作業は、ほんの数日前に決めたこと。一度鍛冶屋さんも終了したというのに、「どうせここまでやったらやってしまおう」と図面を引いてもらって、芋蔓式に「じゃあ、あれも、これも、それも」「あとでやる方が大変だしね」「どうせ台所つくるし、屋根ふき替えるしね」と、今までの人生で一番大きなものを作り上げることに。外壁も電気工事も、いつかと思っていたことを今、やることにしました。とにかく、「ここまでやったら、いつ死んでも悔いないね!」が口癖になりました。本当にそう思う。
この日、遠くからもアドバイザーが来てくれました。お友達なのだけど、我が家の水回りアドバイス担当の竹見さんと宮地さん。毎日、何10人という業者さんや職人さんがやってきます。私の「恐怖のお菓子ストレス喰い」は増す一方ですが、そのストレスの向こうに喜びの海が広がっています。ラリーと同じように、形は見えているのですが、さあ、そこまでもうひと漕ぎ、もうふた漕ぎ・・・・。
4月8日。先日問い合わせのあったこだわりのペンキたち。私が今回選んだのは2種類あります。鉄骨ペイントはアメリカ製ベンジャミンムーアの水性アクリルエマルジョン。無鉛、低VOC(揮発性有機化合物含有量)、低臭の優れ物です。しかも安い。そして内壁と外壁は、リボス社やオスモ社も考えましたが、ドイツのアウロ社の自然塗料にしました。内壁は油性含有ワックス、外壁は油性プライマー。一切の石油系ワックス、合成防腐剤、重金属などを含まない100%天然原料で、たとえば亜麻仁油、ひまし油、ひまわり油、蜜ろうなどが主となって出来ています。下塗り用はオレンジの香りで気持ちよかった!
4月10日のエコ情報は、電気配線ケーブルです。普通電気の屋内配線の被覆には、塩化ビニール樹脂が使われていましたが、燃やすと芯の銅線がダイオキシン生成の触媒になるので、大量のダイオキシンが発生します。エコケーブルはポリエチレンで被覆し、難燃剤として水酸化マグネシウムを採用しているので、桁違いに安全だそうです。(参考にした「健康な住まいを手に入れる本」より抜粋)。
水道管はステンレスにするつもりでしたが、直前で諦めました。普通の塩ビ管はやプラスチック管には、ダイオキシンやビスフェノールAやジブチルなんとかとか、いろいろ恐い物がつきまとうのですが、安心なステンレス管はなんと5倍のお値段とのこと。本には2倍と書いてあったのですが、5倍、しかも我が家は配管の長さが半端でなく、施工費なしの現物だけで50万円以上かかってしまうとのことで、泣く泣く断念。でも朝霧は水がいいので、とりあえず赤水のでない昔の管にしてみたのだけど・・・。ちょっと、いや、かなり不満で不安です。
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