2010年1月4日

■ スロースタイル・サイクリング in 淡路島 その2

 そして、すでに「今日は楽しかったなあ〜」と大満足していたのに、最後にスペシャルな人に逢うことができました。これはもう、みーーーんな、驚きと納得と共感の渦。南あわじ市津井にある淡路瓦工房で出会った山田修二氏です。建築写真家から瓦師になったという山田さんは、掛川のイベントで出会ったセーラ・マリ・カミングスさんが、「この人に逢わなかったら、淡路に行ったことにならない!!」と断言したお方です。連絡していたものの、突然の、しかも大勢の珍客に、ジョークたっぷりで瓦のこと、写真のこと、日本村のこと、造ること、生き方や姿勢や好奇心や情熱などを話してくださり、あああああ、なんというか、言葉にならないのですが、とにかく天文学的に魅力的な方でした。大笑いの中に真実きらり。「カメラマンからカワラマンヘ」という言葉だけでも分かりますよね〜。窯からお宅にまで上がり込む我々全員、「もっともっと話したい!」と思っていたのですが、夕方の地元の方との懇親会にも顔を出してくださいました(万歳!)。しかも「新日本百景」なる貴重なスライド上映をしてくださったのですが、そこにあったものが、私たち参加者が求めていた風景だったことに驚嘆の渦。たとえば何気ない農村の片隅にある、崩れかけた土塀の納屋には、淡路の瓦がいい感じで乗っています。幾年もしないうちに取り壊されてしまうであろう趣のある数々の光景たち。「角度を変えると、ほらね、こういうことが大切なんだよね」。淡路出身でない山田さんだからこそかもしれませんが、その視点、その切り取り方。私たちの「旅感」は、妙に満足し、ストンと落ち着いたのでした。で、「誰かに似ているなあ。。。」とずっと思っていたら、アーティストの流郷由紀子せんせい! 笑顔と元気と作品の迫力と酒豪(?)。お二人を会わせたいものです。さて、戻って知ったのですが、な、なんと楽天市場でも山田氏の瓦が手に入るんですよっ!! すごい時代ですね。

 懇親会に出向いて下さった淡路の青年会議所のみなさんも、よかったなー。「淡路の僕たちは、遊ぶということに慣れてないんです」。それは走っていても畑や景色からなんとなく分かりました。私たちの”遊びごころ”も、生きるためのミネラルやビタミンや細胞そのものなので、うまく影響しあえるといいな。土地が変われば、すべてが変わる。どれがいいとかではないのだから。その夜、現地の担当者やアスリートの案内役や一緒にママチャリで走ってくれた市議会議員の方なども、みんな混じって和気あいあい。時間はあっという間に過ぎて行くのでした。

 

【Top Page】

Copyright 2001 Fairy Tale, Inc. All rights reserved.