◎ 8/16〜19

8月16日
アリススプリングスに着きました!

 15日に日本を発って、オーストラリアに今着きました。もう夕食を皆で終えて、これからシャワーを浴びて一日目を終えるところです。すっごい楽しいよ。こんなに楽しくていいのかしらと思うくらい楽しくて。どーしましょ?(笑)

 最初から話をしますと、飛行機の中ではすでにラリーに出場する何人かの日本人と一緒でした。10人くらいかな。ケアンズを経由して来たんですけど、ケアンズ、すっごい良いところなのね。ケアンズには朝方着いて、5、6時間あったので町に出ようかとも思ったんだけど、時間も中途半端だったので、仕方なく皆空港のソファーでゴロ寝。気候は半袖で寝てると寒いくらいでした。でも日が照ってきて、明るくなった街を見ると、そこはもうパラダイスのよう。風がすごい気持ちよくて、映画で見たような尖った山々が遠くに見えて、鳥のさえずりが聞こえて。何て綺麗なところなんでしょうとビックリしました。ケアンズは、ここに住みたいという日本人も多いと聞きますが、そんな気持ちも分かる気がしました。
 空港の土産物屋には、アボリジニのグッズが沢山ありました。私はネイティブアメリカンと並んで、オーストラリアのアボリジニが大好きなんだけど、空港で売っていたグッズがみんな可愛いデザイン。ラリー前だというのに買いあさってしまいました(笑)。そこで流れていた音楽は、どこかホーミーを思わせる感じ。ひょっとしたらアボリジニの音楽とホーミーって近いのかな?と思ったり。
 まあ、そんなこんなでエアーズロックそばのアリススプリングスへ向かったわけです。

 ケアンズからアリススプリングスまで、飛行機で2時間くらい飛んでいたわけですが、すごかった!一体何がすごかったか。アフリカの砂漠と似てるけど違っていて、上空からは道の高低差があんまりないように見えました。砂漠の色が白だったり真っ赤だったり、ベージュだったりでとっても綺麗。上空から白く道がちゃんと見えていて、その先にある小さな池や湖に向かって四方八方から集まってるのね。その道は日本みたいにクネクネしてなくて、ガーンと10キロ行ったらピュッと曲がる、みたいなのが延々と続いている感じ。道の周りも、密林って感じでなくて、様子がどんどん変わって。ジオラマみたいなの。

 さて、アリススプリングスにはお昼過ぎくらいに着きました。そして向かったのは旅人が使うような大きなキャンプ場。そこにはこのラリーの出場者が集まっていて、日本人を中心に、バイクが15台、四輪が3台、クワド1台が揃っていました。四輪のエントリー台数は車が24台。バイクはまだちょっと分からないのですが、日本人が多そう。四輪は地元の人を中心に外国人が多いのかな。というわけで、キャンプ場にいるのはほとんどが日本人なのです(笑)。噂には聞いていたけど、アットホームでとっても良いところ。四泊するのに一人一泊二食つきで50オーストラリアドルとお手頃な値段。夕食にはステーキとサラダを食べました。味付けはそんなに凝ってない、どことなくイギリスを思わせるあっさりした味でおいしかった。

 キャンプ場の日本人選手たちは和気藹々としていて、初めての人もいればベテランもいる、といった具合でバラエティに富んでいます。鈴鹿のソーラーカーラリーで二位を取った(その前は一位)ドライバーがクワドでエントリーしていたり、初めてオーストラリアツーリングをした人がレンタルの400ccのバイクでエントリーしたり(バイクのレンタルのシステムが充実していて、ちょっと大きめのタンクを乗せるだけ。XR400もとっても軽そう。これは結構楽しいかもね)。
 四輪は今のところ男性のチームと、女の子が初出場の男の子と組んでるチーム、それから私たちの3組。本当に和やかに、冗談言いまくりながら到着一日目が終わりました。ダカールとはまた違った雰囲気で、すっごく面白い。

 今日は車を受け取り、洗ってステッカーを貼るくらいでおしまいでした。保険に入るので、明日から公道へ出られます。そこで物の位置やナビの使い方の練習、メカのことを勉強したりしようと思ってます。
 でも、行きの飛行機からアリススプリングスへ向かう途中にエリザベットの発したセリフを聞いてビックリしました。「パリダカでは1日目でリタイアしたから、全然乗ってないの。SSはこれが初めてだから嬉し〜い!」って!ドライバー交代前にリタイアしたので、競技中に運転することがなかったそうなのです。そういうことは最初に言ってくれないと〜(笑)。でもまあ、センスの良い子だし、パリダカでも練習走行はしているようなので、心配はしていません。ここ、アリススプリングスは切り立った崖などがあって、バイクテストの男の子は帰ってきたらタイヤにトゲが刺さってるし、危険ではあるけど。
 ここに到着するまでさっぱり不明だったラリーのコースですが、全部で5000キロもないのです。4000キロちょっとかな。短いからか、今年はあんまり電子メールを送れる設備などがないようなので、こうして電話でお話しすることになりそうです。

 今回のラリーは、来る前から楽しかったのです。アフリカと違った風景も気に入ったし、アボリジニも(まだ会ってないけど)。走る大地がすごく楽しみで、体調も良く、良い結果が望めそうです。
 明日は、ナビの機械を覚えて、舗装路を走ります。あんまり楽しくて、こんなに緊張感がないラリーは初めて。…って、いいのかな?とにかく、楽しんでます。空気も綺麗、植物もいっぱい。こんなに色鮮やかな砂漠は初めて。ウキウキしています。


8月17日
とても恵まれた環境で楽しんでいます

 今日もいい天気です。とにかく空は綺麗だし、砂漠の草木が咲いてるのが感じ良いし、何より空気がうまい!ただ紫外線が強く、2人して日焼け止めを使っています。アフリカでも使わないのに(笑)。風は台風かと思うくらい強かったけど、草木と埃の舞う中、午前中は車の整備と手続き、午後から練習走行に行きました。

 まず、車の一時輸入の手続きと、ナンバーと自賠責を取りに、陸運局みたいなところに行きました。そこで知ったのですが、こちらではナンバーが5ドルで買えるのね。これが白と赤でとっても可愛いのです。ちなみに私たちのフォレスターのナンバーには「579-771 Northern Territory Outback Australia」と書かれています。当然、買ってしまいました(笑)。戻ってきたら飾ろうと思ってます。

 お昼は今日もケンタッキーみたいなところで食べたんですが、やっぱりイギリス風なのか何なのか、薄味。マズくはないんだけど……茹でたグリンピースに……味がついてない?そんなわけで、私たちの間では醤油が飛び交ってます(笑)。クッキーとかはおいしいのよ。牛乳とかもね。お肉も脂身がなく柔らかくておいしいし。さすがはオージービーフの本場。私は基本的にベジタリアンなので、お肉は久しぶりに食べてます。……出発前に開いてもらった壮行会でも食べたけど(笑)。やっぱり肉を食べないと、ラリーでは体力が保たないからね。モンゴルラリーでもそれは一緒でしょう。あ、モンゴルラリーは日本食が出るんだっけ。

 午後を回って、オートバイ数台と10kmほど離れたところにあるモトクロスコース、じゃないんだけど、練習できるコースへ行きました。フォレスターがギリギリ通れるくらいの細い道で、一周が約12キロ。これがまた良いテストになりました。
 さしあたって判明した問題点は、エリザベットの無線が切れること。走って一周目に壊れちゃいました。ソケットをいじってるうちに何とか入るようになったんだけど、心配。こういうのが次から次へと出てきました。積んでる荷物の位置は問題なし。タイヤも問題なし。
 コース自体は、本番に出てきそうな溝、川、石、砂など、いろいろ出てきて面白かった。途中でライダーがミスコースして、急な上り坂やら何やら、パリダカに出てきそうなスゴイ道に入っちゃったけど、我らがフォレスターは全然オッケーでした。本当に良い練習になりました。
 とは言っても、私は全然やることがなかったのです(笑)。「右」とか「左」とか言ってるだけ。実はナビゲーションのシステムが、パリダカと全然違うのです。一番違うのは、コンパスがいらない、GPSがいらない。日本のラリーでするような計算もいらない。走行距離と区間距離が出るやつのボタンを押していくだけなのね。こんなに楽ちんでいいのかしら(笑)。だから、メカの方でがんばってみようかな、と。
 そうそう、エリザベットと2人の間でのやりとりの練習もしました。エリザベットは「もっと速く速く!とか言ってもいいよ」と言うのですが、本人の適正スピードが分からないうちはまだちょっと無理ですね。彼女は今回初めて砂漠を走ったんだけど、上手かったよー、やっぱり。まだ慎重に慎重に走ってるところもあるけど、勿論すぐ慣れるだろうし。溝の越え方も速くなるでしょう。

 キャンプ場の方はと言えば、本当に設備が充実しています。シャワーも洗濯もできるし、買い物も事務局も近いし、練習から帰ってすぐに車も洗えるし、まさに天国。このアリススプリングスは、人口25000人くらいの小さい街なんですが(だからあちこち行ってるうちに、道全部覚えちゃった(笑))、ちょっと行けばエアーズロックがあるし、練習コースもあるし。
 ここに来てから、大陸横断してる人やら旅の途中で休息してる人やら、いろいろな人が親切に声をかけてくれます。日本の現地関係者も優しくて、とても楽しいです。ここで今一番の話題は、GPライダーで世界チャンピオンにもなったケヴィン・シュワンツが、スズキの400ccバイクで出るということです。このキャンプ地にはまだ来てないんだけど、外人選手が2名ほど来たらしいから、ひょっとしてもう入ってるのかな?
 さて、出場者にはこの後いろいろ聞いて回ろうかと思っていますが、とりあえず知り合った人たちの紹介をしようと思います。
 昨日話したソーラーカーラリーで2位だった人は、大阪から来た人だそうです。
 兵庫県尼崎から来ている建築関係の会社を経営している柴多さんは、50ウン歳でカワサキのマシンで初出場。最高齢を目指しているって笑っていました。いいよね、そういうのって。オーストラリアだったらそういうのが可能なんですね。
 4輪の大川さんは、96年に出場して完走した、精密加工会社の人。ナビはロータスクラブ本部の人で、もう何度も出てる根本さん。
 福沢曜子さんは市川市から、パジェロioをレンタルして出場しています(このシステムもまたいい!サポートもしっかりしてるし)。耳が不自由な方なので筆談したのですが、今回が5回目の参加で、3回目にはバイクで完走しています。4輪では初めての出場です。ダカールも目指してるとか。ナビを務めるのは米川さん。初ラリー&初ナビでちょっと緊張してるみたいだったけど、今日の練習で大分慣れて、楽しんでるみたい。
 バイクの人もまだまだいますが、皆暑くて大変そう。けど、パリダカと違ってタンクも小さくて済むから軽いし、エンデューロレースみたいで楽ちんそうでいいなと思いました。
 そう言えば、日本人とこんなにやりとりするっていうのも珍しいのよね。パリダカなんかはほとんど面子が決まってしまってるから。今更篠塚選手と名刺交換したりしないしね(笑)。

 さあ、明日は無線機の設置(この無線機は、本部や選手同士の声が聞こえるようにするもので、これまたパリダカにはないシステムです。後ろから「そこの車、今から抜くよー」と合図できるわけですね)と書類審査があります。それが済んだら明後日は車検。そして翌日はいよいよスタートとなります。
 それでは、日本人村(笑)からまたレポートします。


8月18日
選手も沢山集まってきました

 今日は風もなく、天気も良いです。でもやっぱり朝は寒いの。朝4時から6時くらいは冬の朝霧より寒いほどです。日が出るとさすがは砂漠で、30度近くになります。暑い!やっぱり日焼け止めは欠かせません。
 夜になると、木々の間から本当に綺麗な星空が見えます。今は夕食の最中なんですが、ものすごく大きな星が地平線近くに見えます。夕日の方向にも星が見えるし、やっぱり空気が綺麗なんだね。星座はさっぱり分かりませんが(笑)。

 さて、今日は書類審査でした。明日がテクニカルチェックになります。書類審査は10kmくらい離れたところで行いました。エントリーフォームなど何枚か書類を書いたのですが、これもパリダカと違って、日本人スタッフによるサポートもバッチリで、ちっとも困りませんでした。
 車の方は、今野さんが「鳴り」を抑えてくれたり、いろいろと細かいチェックを行いました。それから、エリザベットと「右」「左」「スローダウン」等、お互いで決めた言葉をチェックしました。同じ動作でもいろんな言い方があるんだけど、聞き間違いなどコミュニケーションのミスを防ぐために一つに決定、それをガムテープに書いてペタペタと貼っていきました。全部で15枚くらいになっちゃった。パリダカの時もそうだけど、本当にいろんな場面でガムテープは役に立ってくれます。

 それから、曜子さんの「ルーレーシング(ルーは、カンガルーのルー)」の人たちにお世話になって、K数を合わせました。こういった場合、オフィシャルで合わせる他に、日本の高速道路にもある「何km地点」の看板で合わせたりするんだけど、そういう看板がこちらにはないのです。おまけにタイヤの大きさが違うので、実際に走ったりして合わせていくんですが、曜子さんのチームの方々には本当に助けてもらいました。

 昨日、地元のテレビ局が取材に来てインタビューしていったのですが、それが夕方のテレビで放映されたらしくて、キャンプ場を回ってたら、これまでよりさらにいろんな人が声を掛けてくれました。どうやら、エリザベットがインタビューされてる横でウンウンと頷いている私が、顔半分ほど映っていた模様です(笑)。私は「エリザベットとはパリダカで知り合ったのよ」と言っているんですが、彼女の方は「砂漠は初めてなの」と連発しているため、実は密かに情報の食い違いが発生しています(笑)。

 あ、「ガルル(バイク雑誌)」の編集長が来て、挨拶してます。船橋さん。「皆が辛いときにカメラを向けるかもしれないけど勘弁して下さい」って。今、ここでは30人くらいの日本人がテーブルを囲んでいます。今日の夕食は平麺のミートソーススパゲティです。なんとデザート付き。あ、ケーキです。しかもバースデーケーキ!一口食べたーい。……こんな感じで食事も美味しくて、太ってます(笑)。エリザベットなんて二杯も食べてるのよ。

 今日は日本円の両替にも行って来ました。お金を現金で払うことも多く、エリザベットは30万円ほどの現金を用意してきたのですが、もうすでに無くなってしまったということなので、私の分を両替することにしました。競技中はカードが使えないでしょうから。と、そこで今日が金曜日だということに気が付いて、急いで日本円を両替するところを探しに、街中を走り回ってしまいました。アリススプリングスは小さな街だと思っていたのに、実は結構大きかったのです。おかげで、街中をグルグル回るアヤシイ日本人とフランス人のコンビの姿が、観光客に目撃されてしまいました(笑)。ともあれ、全部で10万円くらい両替したけど、多分これで最後まで保つでしょう。

 今日は日本人がいっぱい来ました。それに伴いバイクの出場台数も判明、全部で44台です。私たちのゼッケンも決まりました。73番です。多分、4輪は50番目からになるんでしょう。だから私たちは4輪の中では23番目のスタート。だいぶ後からのスタートになると思います。

 もう車検を終えた人たちもいて、その中にケヴィン・シュワンツがいました。昔はピノキオくんと言われていたけど、実際見るとやっぱりそのまんまでした(笑)。日本人ライダーは喜んじゃって、彼の周りに群がって写真を撮りまくってました。エリザベットは4輪出身なので全然無関心、というか知らなかったみたいだけど、日本ではスゴイ人気なのよね。彼がどんな走りをするのか楽しみです。そういえば彼のマシン、ヨシムラのマフラーがついていたのでびっくりしました。ヨシムラってオンロードばかりだと思っていたのに、私が知らないだけなのかなぁ?

 周りの皆の様子は、マシンが壊れた人や荷物がまだ届かない人もいるし、奥さんのサポートで回ってる新婚さんもいるし、ツーリングライダーもいるし、ワーキングホリデーがらみの人も多いですね。おかげでここにいる日本人の半分くらいは英語が喋れる。これはエリザベットも嬉しいよね。曜子さんは耳が不自由だし、私も英語はほとんど喋れないし、エリザベットはフランス人だし。でも何だか意志の疎通はしっかり出来てしまいます(笑)。大丈夫大丈夫。

 本当のオーガナイザーには今日はちらっと会っただけ。明日、明後日、スタート前、いつ会えるのかは分かりません。こういった意味でも、規模という意味でも、パリダカとは全然違うけど、全体に漂うアットホームな雰囲気がとっても心地よいです。地元の人も本当に皆いい人で、声をかけてくれます。これはまた、アメリカやイギリスともまた違うアットホームさで、エリザベットの方がその辺の違いがよく分かるのかな。日本人がオーストラリアが大好きになっちゃう理由がよく分かります。

 さあ、明日は車検です。その時の様子もまたお伝えしますね。


8月19日
車検を行いました。いよいよ明日です!

 今、一日目の競技のブリーフィングが終わりました。オーガナイザーの人を初めて見ました。全体の大会のブリーフィングと、日本人向けのブリーフィングが終わって、日本人のオーガナイザーの加藤さんたちがピザを買ってくれたので、これから食べるところです。……今はね、また夕焼けが綺麗なんだよね。南十字星が見えてるらしいし、オリオンは朝出てくるらしいんだけど、すっごい綺麗。何かホテルカリフォルニアみたいな感じでね、パームツリーとかもあるのよ。オウムとかも飛んでて。で、夕焼けのグラデーションの何と綺麗なことよ。砂漠で見るともっと綺麗なのかな。これでも十分綺麗ですが。
 それから、本当にここは鳥が多くてね。とにかく冠つけた鳩だの、白黒の南国っぽい鳥が山のようにいてね。街を歩いてると犬もいっぱいいるし、皆のんびりしてて、良いところです。本当にほのぼのしてて。
 

 さて、今日は車検でした。日本人は揃って再車検だったんですが、これは何が駄目だったかというと、英語で書いたレギュレーションでは、2種類の音でフォンを鳴らさないといけないって書いてあったの。パフォパフォって。バーバーじゃなくて、バーピーバーピーとかって(笑)。それが日本人は全員知らなくて、クワドもそうじゃなくっちゃいけなくて。で、あら大変という感じで、皆慌ててフォンをパーツセンターに買いに行ったというわけです。それと、付けていたオプションのヘッドライトがすぐ切れちゃうので、これはもう使わないことにしました。それから私たちの73番のステッカーを貼ったり、フューエルタンク、私たちは240リッターが積めるタンクを付けてるんだけど、その給油口のアジャスターが揺れるので、それをフィックスしなさいという指示で、やり直して。それだけかな。パリダカールの場合は4輪はエンジン関係とか結構うるさいんだけど、そんなでもなかったね。車検のおじさんも皆優しくて、とっても良かったです。

 あ、女の子がね、ナビゲーターの女の子が1人、オーストラリア人でいました。だから女の子は全員で4人です。女性クラスっていうのもあったので、それは多分ドライバーだと思うのね。だから、私たちと福沢曜子ちゃんのところが、女性クラスっていうわけ。完走すれば2台ともトロフィーがもらえる(笑)。このラリーは、賞金は無いんです。モンゴルはあったけど、オーストラリアは無いんですね。名誉だけ。何とかトロフィーが獲れると良いんですけど。

 今日、ブリーフィングをしてて、ロードブックを配られたら、パリダカールのやり方とちょっと違って、絵というよりも、例えばMain RoadだったらMRとか、全部英語の頭文字を組み合わせて表示してるのね。Follow MRだったらFMRとか、Crossing RoadだったらCRXとか、そういうやり方で、それが30くらい指示があるから、それだけはちょっと覚えなきゃ、というのがあります。
 全部でバイクが44台、4輪は私たちがラストのエントリーだったので、73番ってことは、23台なのね。一番最後に出ていきます。私の前が曜子ちゃん。その前がプライベーターみたいなおじさんでした。でね、ワーゲンみたいなのもいたから、あれが渡れればこっちも渡れるね、なんて話をしました(笑)。でも、もしスバルがちゃんと走り切ったら、来年からはこういう形が増えるでしょうね。こっちはWRC(世界ラリー選手権)がすごい盛んだから、乗用車のレースが盛んなのね。今まではそういうのはあまり出てきてないんだけども、良いラリーになるように頑張るわ。
 日本人のバイクがすごい多いから楽しそうよ。皆仲が良くて、まあドキドキしながら迎えてるんだけども、一人タンクが間違ってダーウィンに向かっちゃってて、3日目まで来ないという子がいて。運送会社のミスなんだけどね。可哀想だからタンクを積んでってあげましょうか、なんて話をしました。車だからね。果たしてどうなるでしょうか。

 そうそう、オーガナイザーのホームページで、全員のインフォメーションをインタビューしてたから、載ってると思います。ちなみに何て答えたかというと、エリザベットは「皆優しくて、フランスじゃ考えられない」って。私は「あまりに食べ物が美味しくて、太っちゃったわ」って(笑)。だって本当に太っちゃった。だって大きなお皿に2杯ずつ夕食食べてるんだよ。朝食も昼食もしっかり食べてるんだよ(笑)。

 さあ、明日は大きな石と、柔らかい水なし川をいっぱい渡ります。2人ともげげげっと言ってます。初日から3日目くらいまでは結構厳しいでしょうね。そこを乗り越えると、結構まっすぐな道みたいなんだけど。フォレスターにとっては、最初は一番辛い道なのかな。ちょっと頑張らなければ。
 で、牧場を通過するんだけど、これはオーストラリアンサファリの一番変わってるところで、牧場を通らせていただくのね。で、ゲートをいくつも通るらしくて、黄色い旗が付いてたら必ず閉める、開いてても閉まってても閉めること。で、青い印があったら、必ず開けておくことっていう、牧場主の都合だから、それに合わせてこちらは動かないといけないんだけど、全部やり方が違うらしくて。手前に開くとか、向こうに開くとか、横にスライドするとか、倒れてるとか(笑)。それを一つ一つやっていくのが大変みたい。
 とにかく、いよいよスタートです!

次の日記へ(8月20日)


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