vol.87 2002年11月30日

* 2002年を振り返って <鴨出し編・その1>

 12月に入ると、一気に年の瀬を感じます。留まることなく走り続けているフェアリーテールですが、この辺りでちょっと2002年を振り返ってみたいと思います。・・・・・・な〜んて言いながら、実は報告しそこなっていた事柄をアップしちゃおうって魂胆なのです、へへ。

 さてレイコ田んぼの主役といえば、やっぱりアイガモちゃんたちです。5月26日の田植えの日にやって来た24羽は、文字通り寝食を忘れて世話をするレイコ母ちゃんに見守られ、ホント〜にスクスクと育ちました。もちろん昨年同様、一羽も欠けることはありませんでした(いや、ちょっとちゃう・・・。到着の日に1羽、その直後事故で1羽死んでしまったのでした。でもそこからはパーフェクト!)。その様子は楽農のバックナンバーを見てね。だが、しかし! 肝心の「鴨たちのその後」を報告してなかったのです、きゃあ、すみません!
 稲穂が出始めた8月11日、静岡新聞に「カモもらって下さい。ただしペットとして飼う方」という募集が掲載されました。掲載人はつんちゃん(佐藤つかさちゃん・お馴染み畑部長。)それを見て連絡して下さった方一人一人に彼女が連絡を取り、『この人はちゃんとカモを可愛がってくれるだろうか』などをチェック。チェックというと聞こえが悪いですが、アイガモを飼ったことのない人もいるので、水、餌、柵、小屋、繁殖、鳴き声、臭いなどの飼育条件をお互いに確認していきます。これ、とっても大事!そう、大事に大事に育てたカモちゃん達なんだもーん。正に一人娘を嫁に出す気持ち!? つんちゃんもレイコに負けず劣らず可愛がっただけに、ついつい里親を見る目が厳しくなってしまうのはしょうがありません。しかしそのお陰で、目に入れても痛くないかわゆいかわゆいカモちゃんたち全員が「大事にしてくれる」人にもらわれていきました。実は連絡くれた方々の多くが鳥大好きで、もうすでに色々な種類を飼っている人ばかりで、私たちよりずっとずっと詳しい人もたくさんいました。昨年もそう思いましたが、カモ好きな方って意外に多いんですよね。日本もまだまだ捨てたモンじゃない(?)。

 さて、今回は最初の鴨出しがあった8月13日の様子を一気に掲載です。あれは清々しい夏の日のことでした・・・・・・。

黒米田んぼの角に立つ、一匹の狐じゃなく、黒い人影は?

田んぼ部長のまさみっちゃんが、今年初のカモタクシーの運転手です。

今年初のカモ出しを前に、本当に名残を惜しんでいるレイコでした。
脅かさないように、傷つけないように、慎重に。
ここで乱暴に扱っては、これまでの信頼関係がパアです。 箱に入れたら「大丈夫よ。いいコね」と優しく声をかけます。そうしていると、どんどん名残惜しくなります。
でも長い間、箱に入れておくわけにはいけません。じゃあね、バイバイ。行っておくれ、カゴ屋さん。えっさ、ほいさ。 えっさ、ほいさ、えさほいさっさ。揺らさないようにカゴ屋さんも必死です。あっ、この木箱は我が家で10日間育てていた時のちびカモ24羽のお宿です。 さてカゴ屋のまさみっちゃんが車に乗り換えて1時間半、たどり着いたのは・・・・・・。
あり、日帰り温泉じゃないの。まさみっちゃん、さぼってんでね〜。 なんてね、んなわきゃないです。浜松市松島町にある天然温泉「八扇の湯」が、カモちゃん10羽の新天地なのです。マネージャーの村上さんも、人慣れしているカモにびっくり。 大きな池に、立派な社。まるで富士宮の浅間大社みたいな環境に、レイコも歓喜! これならカモちゃんも大喜びでしょう。
さっそく池に放たれて、スイスイと探検に出かけました。集団で固まっているのが、可愛い。 右の4羽は、先住アイガモちゃん。うちの子たちはまだ小さいので、ちょっとビクビクしています。 ドキドキと先住民をやり過ごすフェアリーガモ。浜松の遠州灘へ行った方は、是非とも見てきて♪露天風呂まで遊びにくるとか?(八扇乃湯 TEL053-426-8000 入館料900円 火曜定休)

(いそうろうまりこ)

次へ(2002年12月2日)


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