vol.88 2002年12月2日

* <鴨出し編・その2>

 レイコ田んぼの愛鴨、もとい合鴨の旅立ち第一弾は、浜松の八扇乃湯でしたが、同じ日の8月13日には、もうひとつ旅立ちがありました。地元、富士市在住の羽切さんは、ほんのちょっと前までは重病人だったそうです。ところが退院後、動物を飼うようになってから、ぐんぐん元気になったそう。すでに鶏を始め様々な動物を飼っているのですが、「是非、合鴨を飼ってみたい」との願いでお譲りすることにしました。
 田植えから約3ヶ月、愛情も手間もたっぷりかけたけれど、同じくらい、いやもっと多くの”癒し”をくれたカモたち。きっと羽切さんを、そして周りの人をも癒してくれていることでしょう。


穂が出始めたので、食べられないために(カモは稲の穂が大好物なのです!)このコシヒカリ田んぼから生育の遅い黒米田んぼに退去してもらったカモたち・・・・・のはずなのに! うう、誰かが入ってるう。でも足跡がかわゆい。 高台に作られたエサ場。てくてくてく。さてさて、ごちそうがあるかな? あり? ボク、セリじゃなくてムギが欲しいよ〜。実はここから飛び立つ練習もしているらしい。

かあちゃ〜ん、ヒエ取ってないでエサちょうだーい。

あーん、どの子にしょうか、迷っちゃう〜。雄雌、そして相性、カラーリング。レイコの判断を、じっと待つ仲間たち。

さあて、カモだしの後半です。「こらこら、わがまま言わないの」チュッ。小さい頃、すべてのカモ移動にチュッしてました。安心するのね、こうすると。
運ばれていく間に日射病にならないよう、優しく声をかけながら水をかけてやる。 最後の最後まで名残惜しくてしょうがないレイコ。可愛がってもらうんだよ。 ラストキッスに、カモちゃんも思わずニッコリ。

(いそうろうまりこ)

次へ(2002年12月3日)


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