vol.83 2002年11月20日

 秋の夜長は黒米真空パック

 お米の冷蔵庫から「早く、出荷してくれ〜」とうめき声がします。脱穀が終わった黒米の叫びです。冷蔵庫の隣で寝ているまりこは、毎夜、それを聞かされます。たまったもんじゃありません。起きたら起きたで「早く、出荷しようよ〜」とレイコがうめきます。まったくもって、たまったモンじゃありません。結局、全員で「早く、出荷しようよ〜」とうめいてしまいました。
 そうして脱穀から10日目の、11月9日、黒米をパックすることにようやく決定。前日にモミ殻を取り除く&水分を含みやすいように、軽〜く(0.5分くらいか?)精米しました。しかーし! モミは完全には取れてくれません。「ま、詰める前に手で取り除けばいいんじゃない♪」と、レイコと真理子は軽く考えていました。それが、あんなことになるなんて・・・・・・。
 当日朝9時、お米の師匠である米山さんちに全員集合。品質保全のため真空パックするのですが、そのための機械&場所をお借りするのです。真空パックのコツを師匠から伝授され、まずはレイコがパック係です。その他は全員で、モミ取り作業に入ります。黙々モクモクもくもく・・・・・・。通常はカタチを考えずにパックするのですが、送料が安いメール便で送るために、綿棒で平にしながら厚さ20ミリ以下にします。慎重に延ばして延ばして黙々モクモクもくもくパックパックパック・・・・・・。そうして1時間後、全員が叫びました。「終わらね〜!!」
 当初の予想では3時間ぐらい。しかし、モミ取りと20ミリ厚パックが思いの外時間を食うのです。昼飯前にはおいとまする予定だったのに、昼飯をごちそうになり、いくらなんでも夕方にはおいとまする予定だったのに、ついに夕ご飯までごちそうになってしまいました! ああ、ごめんなさい、米山一家。そしてそして、夕食後には孫まで加わって黙々モクモクもくもく。
 結局、夜9時、半分ほどパックしたところで全員リタイア。その夜はみんなして黒米に埋もれる夢を見たのでした。ああ、やっぱりたまったモンじゃありません・・・・・・なんちて。実は黒米を触っているとお肌つるつるになるし、とってもいい香りがして、生で囓っても甘い。ずっとボリボリ囓りながら、内心楽しんでいたのでした。満足満足。(いそうろうまりこ)


米山さんちの居間を占拠しての作業開始。静岡から来てくれるつんちゃん、夜勤明けのまさみっちゃん、レイコ、はんちゃんといういつものメンバーに、米山さんご夫婦。

途中からパック係変更。稲結びの時と同様、厳しいチェックの目を光らせるレイコ。

トレイに入れて、ひとつずつ丁寧にモミをとるまさみっちゃん。黒米は白米と違って、脱穀機にかけても籾が完全に取れないんだよね〜、はあ〜はらほれひれ。

500gずつを慎重に計るはんちゃん。

自分ちの稲刈りが残っているというのに、真剣にモミ拾いをやってくれる米山師匠。うう、感謝でげす。 CDを聞きながら、お話をしながら、けれどやっぱり黙々と作業をしてしまうみんな。

地道にモミ殻取った黒米、皆様、食べてね〜。ご注文、お待ちしております♪

レイコの後を継いだパック奉行、まさみっちゃん。どんどん仕上がりがよくなっていき、本人も周りもニンマリ。 夕食後も作業が続く。ついに米山師匠の娘さん&お孫さんも出動・・・・・・ううう、感謝感謝。  
次へ(2002年11月25日)


Copyright 2001 Fairy Tale, Inc. All rights reserved.