vol.81 2002年11月8日

 脊髄反射・黒米脱穀

 「天気が良ければ、3日くらいで大丈夫」とお米の師匠・米山さんは言いました。大丈夫とは黒米の脱穀時期。天日干しした黒米が、3日間天気が良ければ充分乾燥する=脱穀して大丈夫、というわけです。となると『脱穀作業は、みんなが集まりやすい1週間後の日曜日かな』、とフェアリーテール一同、別名・人生人まかせ集団は思ってました。ところが3日目の水曜日に、佐野静夫さん(青見牧場のご主人)から電話かかってきました。「土曜が雨だって。(稲に)ビニールをかけなきゃ」。ひえ〜、そうなんだ。日頃、ラジオもテレビもつけない生活をしているため、天気予報を全く見ていませんでした。さて、困った。
 そこへ今度は、黒米稲刈りで”モーゼの道”を開拓した奥野さんがやってきました。「雨なんだって? 明日だったら手伝えるけど」それを聞いてレイコが叫んだ。「明日、脱穀しましゅ〜」さすが脊髄反射オンナ、即決です!

 10月31日、急なお願いにも関わらず、青見牧場の佐野さん、奥野さん、つんちゃん、磯村清美ちゃんが駆けつけてくれました。そして、コンバインで登場は、我らが師匠米山さん。いよ、待ってました! 
 さて3列ある稲棚の中、最初は1列だけ藁として残そうと思っていました。ところが脱穀した黒米の藁が美しいの何のって! 太陽の香りがいっぱいで、しかも青く艶々と輝いているのです。素晴らしい、細かく刻んでしまうなんて勿体なくってできましぇん! またも即決ですべてお持ち帰りとなり、10束くらいずつを縛ります。なにしろ3日前に「地獄の稲束縛り」を特訓したばかりです。縛りの師匠?佐野さんに負けじと、まりこもレイコもガンガン縛ります。つんちゃん、清美ちゃんはガンガン脱穀し、奥野さんはガンガン稲棚パイプを片づけ、米山さんはガンガンコンバインを操作・・・・・・正味1時間半、全員がわき目もふらず、一心不乱。
 そうして全ての作業が終わった途端に、パラパラと雨が・・・・・・。本日は全員で「帳尻あわせのレイコ」を支えて頂いたのでした。嗚呼、感謝♪

藁を2本つなげて長い縄を作る佐野さん。奥ではレイコがウキウキとビニール外し。 自分ちの脱穀を終えてすぐに駆けつけてくれた米山さん。いつもすみませんっ! 干した稲を一束ずつ入れて脱穀です。穂が残らないように慎重かつ休みなく。

全員動きに無駄がありません。見事なまでの共同作業です。

半年前は新宿のオンナ、今は田んぼのオンナ。さて、誰のことでしょう?
半年前はインシュリンダイエットのオンナ、今は3食大メシ喰らいのいそうろう。

何年経っても元気なオンナ。今年初めて作った黒米だけに、喜びもひとしお!

作業が進むにつれて泣き出しそうな空に。

終わった途端にポツポツと。大事な大事なワラ束を、大事に大事に雨よけしましょ♪ レイコもつんちゃんもバイク屋だっただけに、ロープ使いはお手のもの。奥野さんのトラック、助かりました!

じゃん。これが籾を取り除いた黒米の玄米で〜す。ポリポリ囓っても美味いのだ!

 
   
次へ(2002年11月20日)


Copyright 2001 Fairy Tale, Inc. All rights reserved.