* 黒米の舞
10月27日、短幹コシヒカリの稲刈りから約1ヶ月、ようやく黒米が収穫の時を迎えました。お天気はまっ晴れ! それにしてもレイコ田んぼのイベントは、不思議なほど天候に恵まれます。やはり日頃の行いが・・・・・・のわけないことは、周りも本人もよ〜くわかっています。神様のお陰です。ありがとうございます! さて、約0,8反という少なさ、そして黒米という貴重な品種のため、今回は全て手刈り&天日干しでやることになりました。機械(コンバイン)で刈ると、刈り→脱穀→藁を切断という流れが一気に出来るのですが、手刈りの場合、刈る→4束くらいずつ藁で結ぶ→稲をかける棚(「はざかけ」とか「架け干し」とか言います。地方によって言い方が違います)まで運ぶ→架ける→天日で干す→コンバインを持ってきて脱穀する→藁を束ねる、とどえらい手間がかかります。機械のなかった時代には、脱穀一つとっても大仕事だったんですねぇ。昔の人は偉かったなあ。 さ、とにかく刈らねば始まらない。ざっくざっくと行きましょう〜。みんな、気持ちよく鎌をふるいます。この黒米は、短幹コシヒカリと比べて茎が太い気がします。よく物の本では「黒米は現代の稲に比べると、丈が高く成長するため倒れやすい」と書いてあるのですが、どうもレイコ田んぼの黒米は、逆に背が低い気がします。そして茎が太く、根がしっかりと張っているのでちっとも倒れそうじゃありません。なにしろ9月の「戦後最大の台風」直撃にもビクともしなかったくらいですから。 ところが刈り手はすぐに気がつきます。「束ねる方が大変だ〜」と。最初にプロの佐野さんから束ね方のレクチャーを受けたのですが、なかなか上手くはいきません。途中途中で「すみません」と再指南を受ける光景が何度も見られます。そして、なによりも難関は“レイコお代官様チェック”です。途中から稲架けに専念し始めたレイコが「これ、だめ」「あ、緩い〜」「やり直し!」と稲束の縛り具合をチェックするのです。いい加減なようでいて、実はどえらい細かい性格から「もっときつく」「だけど、ふたつに分けやすいように」とプロ並みの要求をしてくるのです。 しかし、ダメ出しを出されると逆に燃えるのが人情ってもんです。あちらこちらで意地になって結んでいる人多し。なのに「あーん、緩い〜」と叫ぶレイコ。「これ、やったの誰〜」・・・・・・・「まさみっちゃーん」なんとレイコ田んぼの田んぼ部長がダメ出しを出されてしまいました。がびーん。「部長から課長に降格だ。いや、係長からやり直しか?」の誰かの声に、みんな大爆笑。 それにしても手刈り&天日干しは思ったより時間がかかります。9時スタートで午前中に終わるかと思ったら、トンでもはっぷん。昼食を挟んで、終わったのは午後2時半。いや〜、皆様お疲れさまでした。夜にはかがんだ腰の痛みよりも、稲を束ねる為の指の痛みがきつかったでしょう。総勢29人の美しき労働に、本日も大感謝でありました。
清美ちゃんの実家=坂本一家。お父さんもお母さんも妹さんも大活躍していただいて。また、観光労働?に来て下さいね〜。
ワンちゃんも休むランチタイム。真ん中の奥野おくさま、稲の縛り方が上手いの何のって。レイコお代官様も思わずスルーパス。
真ん中になると一輪車が大活躍。少しでも穂を濡らすまいと徹君たち、大活躍。
恒例?の田んぼ部長まさみっちゃんによる刈り取り式。ラスト4束をガシガシガシ。
稲刈りの始まりがあれば、
終わりもある。ありが稲をありがとう。また来年!
最後の束はレイコとまさみっちゃんとで、よいしょっと。