vol.73 2002年10月2日

 収穫の夜は早く更ける


 雨降りを気にしての突貫稲刈りの結果、なんと2時には全ての作業が終了〜。素晴らしいじゃありませんか。本来なら「田んぼの横でのんびりお茶でも」としゃれ込みたいのですが、作業の終わりを待っていたかのように雨がポツポツと降り出すじゃあーりませんか。ひえ〜。そこで急遽、時間のある方のみ朝霧に上がってもらって、フェアリーカフェでの宴会とあいなりました。
 やがてポツポツはザンザン土砂降りとなり、カフェの建物はくつろぎ場となり、農業小屋は宴会場とあいなりました。鎌や杭が置かれた棚の横にテーブルと椅子が用意され、コンパネで仕切ったかまど場が設置。そして「自分の食べ物、飲み物は自分でね〜」と言うことで、あちこちで料理が作られ始めます。女性も作れば男性も作ります。中でもサンゲタン(韓国の宮廷料理で『その匂いをかぐと修行中のお坊さんも塀を越えてやってくる』って意味のスープだそう)を作るのに、男性5人が黙々と栗を剥いている姿がとても印象的でした。

 そうして田んぼ部長が到着した5時過ぎ、「今日は日本酒からいくわ」とコップ酒をなみなみ注いだレイコの「カンパーイ」により宴会開始。労働によってお腹を減らした約40名がバクバクとごちそうを食い尽くします。圧巻だったのが、高知の大石さんから送って頂いたカツオのたたき。通常スーパーで見る大きさの3倍はあろうかというサク1本を切って大皿に乗せると、あっという間に食い尽くされ、2本目もお皿を置いてカメラを取って振り向いたらもうからっぽに! 最後の3本目は先に写真を撮ってからお皿をテーブルに置いたのでした。・・・・・・それでも5分ともたなかった。ホント美味しかった〜♪
 またたっぷり3時間は煮込まれたサンゲタンが、これまた美味いこと美味いこと。これにも全員目を剥き、舌を踊らせました。そして、ダッチオーブンで作られた牛タンの塩釜は、「え、食べてないよ?」と言う人が殆ど。それほどあっという間に食べ尽くされたのじゃあ。
 それにしても大人数でそれぞれ持ち寄って宴会するのっていいねー。地元の人、遠くの人、殆どがお互い初対面なんだけど、そんなこと全く関係なしで。「こんな宴会初めてですよ。楽しい!」と地元の青年も大喜び。そして、早くから宴会するのもいいねー。みんなで大酔っぱらいになって「一体何時や?」と時計も見たらまだ9時だったりして。途中で帰っていく人たちを「お疲れさま〜♪」と見送って、翌朝には「彼らどうしたっけ?」なんて聞いたりして・・・・・・レイコの記憶はかなり怪しくなっておりました。

 翌日、宿泊組は田んぼ部隊とお掃除部隊に分かれて労働です。お掃除部隊はカフェのサッシ磨き、床磨き、お風呂場のサッシ&ブラインド磨き等々。まあ、皆さんよくもここまで磨いてくれました、とフェアリーテール一同は大感謝でありました。稲刈りやってごちそう食べて掃除して、労働と感謝の日々はまっこと充実してますなっ、ルンルン。(まりこ)


左がやおちよ作「サンゲタン」鳥が丸ごと、朝鮮人参、栗、松の実、野菜数種類がたっぷり! 右がつん作「牛タンの塩釜」。ダッチオーブン使いの名手だね。

男5人が栗をむき終えた図。真剣です。
急造の台所で代わりばんこに火の番。世界をツーリングした荒木さんもマメマメしく。

一日の労働と収穫に感謝して「乾〜杯!!」

歌って喋って飲める謎のアナウンサー・フランクさんと飲んで喰って笑ってばかりのレイコ。

大評判だったカツオのたたき。だめ、フランクしゃん!全部アタシの!

宴もたけなわ、すっかりできあがった古屋さん、まさみっちゃん、新田さんの「見ざる言わざる聞かざる」
フェアリーテールの秘密をもらさぬよう“黒魔術”マッサージに徹するレイコとまりこ。ちなみにこの一角がいそうろう部屋です(何処の国だか分からないところが・・・怖いデショ。バンカーサイロなので床が傾斜しており、真理子がどうなるのかも・・・コワイ。←レイコ談)。 翌朝、掃除しやすいように?晴れました。あっちやこっちをみんなでピカピカ。なんか学生時代の合宿みたいで楽しい♪左は京都から毎度参加の菅原くん。
次へ(2002年10月2日)


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