vol.70 2002年9月28日  稲刈りはこんなんでした〜!その1


楽しみにしている方も多いので、細切れですががんがん書いちゃいますね!
まずは梶川真理子編です。
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 9月22日、本日は稲作の中でもかなり重要な日、稲刈りデイです。心配でたまらなかった天気ですが、どんよりとしているもののなんとか持ちそう。レイコもスタッフも前日から手伝いに来ている人たちも、早朝6時に飛び起きて準備に取りかかります。朝食、片づけ、掃除、稲刈り道具積み込み、みんなチャッチャチャッチャと動きます。なんて素晴らしいんでしょ。そうして手伝い部隊は人穴神社へお参り、TV撮影が入って出発が遅れてしまったレイコは浅間大社にお参りし、ダッシュで田んぼへ向かいました。
 集合は9時だったのですが早くに来ていただいた方が多いため、畑部長のつんちゃんの指示の元、集合時間前から作業が始まりました。そのため9時3分にレイコが到着すると、網用の杭は抜かれ、稲刈り機はスタンバイしており、すでに「早く刈ろうよ〜」状態。ああ、素晴らしき皆様のお力!!
 さて、まずはレイコの師匠・米山さんと義弟の遠藤良三さんから、稲の刈り方を伝授してもらいます。左手で稲をつかみ、右手のカマでザクリ! この時、左手を逆手(小指が上になる向き)にしがちですが、稲をつかむのは通常の方向(小指が下。缶コーヒーを持つ向き)が正しいそうです。そして、稲株のなるべく下側からやや斜め上へ、カマを素早く回し気味に切り上げるのがポイント。お手本を遠藤さんが見せてくれたのですが、そのスピードの速いこと速いこと。一同唖然。こ、こりは機械より速いのでは!?

 さあて、いよいよ稲刈り開始。一列に並んでザクザクと前進していきます。一度コツをつかんでしまえば、みんな夢中で刈ります。ザクザクザクザク。時折、「うわー、でっかい蜘蛛」「カエル、カエル」「何だろ? この足跡」とレイコ田んぼ自然博物館?を観察する声が響きます。そうしてザクザクザクザク・・・・・・な、なんと約1反の広さがあっという間(多分1時間弱)に終わってしまいました。あまりの早さに、後から駆けつけた人など稲に触ってもいないという状態。
 慌ててレイコが叫びます。「米さーん! 手刈りスペース残してぇ〜」。つまり全て機械刈りしようとした1.6反の半分を、わざと手刈りすることにしたのです。そして、またザクザクザク隊が進みます。横で稲刈り機もガッチャンガッチャン進みます。スクッと立っていた稲が、次々と大地に横たわります。そうして約1時間後、短幹コシヒカリが全て刈られ稲刈り終了〜♪ やったあ。
 が、広々とした田んぼの真ん中にほんのちょっと、ホンの4、5株の稲が残っているじゃないですか。『なんだろ? コレ』と思っていたら「おーい!」と聞き慣れた声が。途端に「まさみっちゃーん」とあちこちから声がかかります。そう、昨年より“田んぼ部長”と勝手に任命されたまさみっちゃんが、夜勤明けのまま田んぼに駆けつけたのです。そして、その稲は彼のために残されていたのです。まさみっちゃんはきれいに刈り取られた田んぼを見て「あー、終わっちゃったのか」と残念そう。しかしそれでも、残された稲に嬉しそうに鎌をふるいます。ザクッ、ザクッ・・・・・・彼の1年間の苦労は、約3分で刈られたのでした。

 さて、今年は初の試みとして、畑のマルチに使うためにわら束を少し作りました。現代の稲刈り機=コンバインは、稲刈り→脱穀→わらを刻むっての一気にやってくれるのですが、わらを刻まないで残し、それを束にして田んぼに置くことにしたのです。ところが、このわらを束にするのが意外と難しい。ちゃんと結ばないとバラバラになります。みんな口々に「あれ?」「あー、ほどけちゃった」と叫んでいます。そうしてでっかいのや小っちゃいの、真っ直ぐなのや捻れたの、十人十色のわら束が田んぼに並んだのでした。
 天候の崩れを気にしたため、昼休みもろくに取らずの超突貫で稲刈り作業は進み、結局2時過ぎには全て終了〜、ああ、皆様、ありがとうございます&ご苦労様でした。さてこのまま解散するには早いし、名残惜しい、しかも雨が降ってきたということで、一同フェアリーカフェでのお疲れさま会へとなだれ込むことになりました。

 そして、いそうろうまりこの寝室と化している農業小屋が宴会場に早変わり。軒先に作られた臨時の調理場ではサンゲタン(やおちよさん作)、牛タンの塩釜(つんちゃん作)が作られ、煮物&豚汁(磯さん母作)、カツオのたたきにアユの塩焼き(四国の大石さんからの頂き物)などなど豪華絢爛な料理が並びます。その全てが美味いこと、美味いこと!! 絶品とはこのことでぃ!
 外は時折激しい雨。しかして中は、ごちそうと酒の嵐。「今日は日本酒から飲もう〜♪」と地主の佐野さんから頂いた日本酒を抱えたレイコのハイテンションに引っ張られつつ、稲刈りの喜びに溢れた夜が更けていったのでした。 

いよいよ始まり!寒くはありませんが、みんな真剣な顔です。 最後ずっと水番してくれたはんちゃん(今野晴美)とご挨拶。 上の網を前日取っておいてよかったー!けっこう大変だった回りの網取り。

せっせっせっせ。

この年齢からカマ持つと、いいんじゃないカナー?

 
来年も使う網を、ていねいにまきまきまきまき。
チクチクはあまりなくて快適でした。笑いが止まらない娘たち。
出来たお米は、次々と米山さんの乾燥機に。
手前の人がベテランの遠藤さん。
米山師匠にお借りしたコンバイン!
私も真剣顔で・・・。後半はビーパルのあづみちゃんが張り切ってやってくれました。
くるおしいほどに美しい彼岸花。
本物の農家、佐野さんの手ほどきを受けるみんな。
難しいけど、夢中!
なんとなく形になっていったけど・・・?
次へ(2002年9月30日)


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