vol.71 2002年9月30日  レイコより「ありが稲(とう)!」

 
 黒米は残っていますが、9月22日、今年の稲刈りが無事終了いたしました。4ヶ月のあいだ、ここを通るたびに目と声をかけて下さった方、そして当日お手伝いしてくださったみなさん、本当に有り難うございました。稲刈りミーティングには、取材の方を合わせると80人以上の方が来てくださったのですが、15.5俵(900キロ強)の「短幹コシヒカリ」が採れました。ちょっと刈り入れには早い感じもありましたが、結果的には絶妙のタイミングでしたし、美味しいお米になったと思います!そう、あんなに可愛がったのですから、美味しくない訳ありませんよね!!24羽のアイガモちゃんたちの力も絶大でした。ヒエ取りで「育て〜」と言いまくったことも大きかったでしょう。なにしろヒョウに打たれて始まったのに、こんなに問題なく育ったということは奇跡に近いかもしれません。
 今年は水管理の難しかった1反を止めて、3.3反(佐野好一さんにお借りしている田圃です)でスタートしました(勝手に減反になってる?)。実はこちらもモグラにやられたのか、水抜けが凄くなってきたりと、日々「どうしよう」の連続だったのですが、師匠の米山さんはもちろん、田圃部長のまさみっちゃん(お米を購入すると、販売責任者として私と連名になっている今野昌道さんです。従業員のはんちゃんの旦那様。横浜に転勤になっても毎週2日は田圃に来てくれました。もう皆さんご存知の方ですよねん)や、つんちゃん(佐藤つかさちゃん。畑部長であり、カモちゃんたちの里親募集時になくてはならない存在。静岡からまめに通って農業部門全般を世話してくれる人妻)や、後半からベッタリ参加してくれた真理子など、大勢の仲間と相談しながら切り抜けてきました。富士山麓アイガモ農法の会の方たちにもたくさんアドバイスいただきました。とにかくとにかくありがとうございましたー!!
 
 稲刈りの後、コンバインに乗ってにこにこしていた加藤あづみちゃんから、こんなメールが届きました。
 「うちの田圃の稲刈りはヒエだらけで大変だったけど、ここの田圃は全然ないなあ」という地元のおじさんの言葉を聞いて、田圃に何度もヒエや雑草取りに通ったレイコさんの仲間のパワーを感じました。
 
 そう・・・思い出すと、大変だったシーンがどどどっと思い浮かんできます。でもいつも仲間がいて、笑いがあって、あっという間の稲日誌でした。昨年より楽だった気がするのは、そんな仲間のお陰以外の何ものでもありません。みなさん、ちょっと説明するとちゃっちゃと動いてくださる、いわゆる「使える!」人ばかりで、本当に驚きでした(いつもそうなんですよねー。不思議)。子供たちも小さな手で大きな働きをしてくれるので、まさに100人力なのです。3.3反なんて少人数でも出来るのは分かっているのですが(機械があればけっこう楽なのです。もちろん無農薬なので手間暇かかってしまいますが)、私はみんなとやる米作りが好き!大好き!!大大大好き!!!ずっと続けていけたらいいなあ、と思います。
 早くも来年は「黒米だけでなく、赤米もやろう」とか「香り米もやろう」「もっと増やそう(まさみっちゃん)」といろんな意見とアイディアが飛び交っています。昨年、そして今年お手伝いしてくださった方はもちろん、まだ土も触ったことないけど興味がある方、自然が大好きな方ならいつでも大地は受け入れてくれますよー。是非是非一緒に楽しい(苦しい時も多し)時間を過ごしましょうねー!
 
 今後の予定いろいろ   
             ●黒米の収穫(10月下旬〜11月初旬・手刈り&天日干し)
             ●稲藁干し
             ●土手の手直し(土盛り&もぐらの穴ふさぎ)
             ●田圃の土の水平だし(耕して)
             ●水の出し入れ口の修正
             ●水温を上げる為の小さなプールづくり
             ●来年の網対策(アイディア募集中!)
             ●畑の「りん蔵」鋤き込み
             ●11月23日の感謝祭の準備

 まだまだあるんだろうなあ・・・農閑期って、こういうものだったのねー。ああ、楽しい。

                                出荷を前にしてレイコでした♪

都会っ子の3人だけど、ここでは稲刈り美人三姉妹! 「稲が出来た、ばんざーい!!」地主の佐野好一さんと共に大喜びのレイコ&ハン。佐野さん、かわゆいぃ〜。 それぞれが考える『稲刈りスタイル』で全員集合。ホンにバラバラですわ。「さあ、みんな刈ってちょうだい!!」「おうよ!」

まずは端からザクザクとコンバインが入るためのスペースを作る。子供も大人も元気よく刈っていこー。
こちらは全部手刈りの田んぼ。みんな一列になって進め進め。
親に守られ子供も刈る。井野一家の未来は明るい!

お姉ちゃんも妹も身体全部を使って稲を刈る。古屋一家の未来も明るい!

 

愛知の青木夫妻は田植え、網張りに続いて3度目の参加。「遠いよ〜」と泣きながらも来てくれてありがとにゃ(宴会遅くてゴメンね)。

「ワン、ツー、スリー」と稲刈りのリハーサルを繰り返していたミスバイクの面々。「イメージ通りでしたよ」だって。
真ん中の白井さん夫妻は、準スタッフと言っていいくらい熱心に手伝ってくれた。お米の注文量もトップだよん。
子供が座って米山さんが運転して藤巻さんが見つめるの図。子供も大人も興味津々。
スクッと伸びた背筋に重そうに垂れた稲穂。いい稲を刈るといい顔になれますねっ。突然参加の地元の土井さん。


ゴールは近いぞ、みんな。左は11月に刈る黒米。濃ゆいでしょ〜。。



「目に入るぞ〜」とレイコがさんざん脅したからか? ゴーグル装備の千恵ちゃんと彼女に入れ知恵したと思われるウィリーさん。
真っ直ぐに植えた稲を真っ直ぐに刈るレイコ。人生も真っ直ぐ?

NHK「公園通りで会いましょう」のスタッフが撮影に来ました。朝もはよからご苦労様です。

コンバインを出動させてくれた米山師匠。稲刈り日を決定したのはこの方です。トロピカルな傘がなんとも。大笑いのはんちゃんも可笑しい。

「研いでやるよ」とおもむろにポケットから砥石を出す遠藤さん。この後シャシャっと研ぎ上げる姿がかっこいいのなんのって。
 
アイガモちゃんと仲間が育ててくれた「ありが稲」。ヒョウが降ったなんて思えないほど元気でした。 たわわ、たわわ、たわわやんやん♪という昨年の感謝祭でのミュージカルソングが頭の中を流れます。自然って素晴らしいねー。
次へ(2002年10月1日)


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