vol.13. 2001年6月 22日 *カモ日記その3
 カモを田んぼに放してから、3日がたちました。梅雨時期のせいか、天気が非常に不安定です。事務所と田んぼまでの距離は車でおよそ20分くらいでしょうか、距離もありますが標高の差もけっこうあります。事務所は横殴りの雨でも、田んぼに行くと全然降っていなかったり、またその逆もあるわけです。ですから、最近は会社の仕事よりもカモ!!と言った毎日です。(米作りじゃなくカモの繁殖?)
 さて、この3日の間の出来事といいますと、やはりまだ幼いカモ達には敵が多い!!(鷹、鳶、カラス、etc.)というわけで、「てぐすはり」と言う作業を行いました。「てぐす」と言うのは、(てんぐすとも言います)簡単に言いますと釣り糸のことです。これは、空の敵からカモを守るための防御壁(?)になるわけです。田植えにきていただいた方にはわかると思いますが、田んぼの周りに張った網の柱に釣り糸を巻きつけたと思います(覚えていますか?)。しかし、あれだけでは少し心配なので増やす事にしたわけです。正確に張るよりも、ランダムに張った方が効果があると言う事なので事務所のみんな+白井さんとお友達、僕の父、米山さんで作業を行いました。メートル数で表すと、5000m(もっと?)くらい張ったでしょうか・・、「てぐす」の巻きすぎで傾いてしまった柱もありました(補強しなくては!!)。人間が歩くのが大変なぐらいです。二日に及んだ作業も終わり、カモ達も安心して働くことができることでしょう!(彼ら?はものすごく働き者です!!)昼間はこれで安心ですが、夜は夜で地上の敵に注意しなくてはいけません!(イタチ、狸、猫、etc.)イタチなどは網を破ってまで侵入&カモを食べる!(顔はけっこうかわいいのに・・)。そこで、夜は田んぼ内に設置した小屋に入れることにしました(小屋の中にいればとりあえずは安心安心)。夕方に小屋に入れて朝放す、と言った感じです。小屋に入れる作業がまた大変です!(事務所の今野さん)一人が中に入り小屋まで誘導し、一人は小屋前で待機して捕まえます。(ここで、気合入れて張った「てぐす」がもう大変な仇になるわけですよ。)小屋に入れてから餌をあげるのですが、昼間虫などをあれだけ食べているのに「まだ食べるかぁっ!!」てな具合で餌はあっと言う間になくなります。あの小さな体のどこに入るのかとても不思議(?)です。大小様々なカモ達ですが、今日も元気に田んぼを泳ぎまわっています。

Aki

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