vol.101 2003年5月4日

* モミ播き田んぼルンバ

 4月28日、いよいよ田んぼ作業の始まりです。田植えのほぼひと月前になるこの日は、苗作りの第一歩「モミ播きDAY」となりました。1週間前から水に浸して発芽させたモミを、苗床へ播くのです。
 さて、あいもかわらず年中無休24時間営業のレイコは、あいもかわらずの忙しさ。テレビ収録、インタビュー、会計etc・・・の合間を縫ってチームターザンのカヌー練習へ行き、帰ってきて原稿を書いているうちに、この3日というもの平均睡眠4時間!! それでも、田んぼ作業となるといつもにも増して朝から動きが鋭い。ちゃっちゃか、ちゃちゃかっと軽トラに鍬だのなんだのを積み、ぐわーっと運転し、米山師匠のおうちに着くやいなやせかせかと動き回り、どんどこどんどこ作業を進めます。その、まるでロボットが動き回るような姿は、正に「スイッチ入ってる」って感じ。コノ人、電源が続く限り動いてそう。

「あれ、いない」昼休みにレイコの姿が見えなくなりました。どこに行ったんだろ・・・。あーあ、あんな所で寝てるわい。砂利を敷き詰めた庭でいつの間にか爆睡中です。米山さんの奥様・巴さんが心配そうに「大丈夫かしら?」と覗き込みます。あー、大丈夫、大丈夫。パリ・ダカで慣れてますから(ホンマか?)・・・とは言え、砂漠の砂ならまだしも、砂利ですぜ、砂利。そこで熟睡するとは恐るべし。これが「スイッチ切れてる」状態なんでしょう。

 そして、ほんの20分ほど仮眠を取ったレイコは、前にも増した勢いで動きます。けれど、それが人を焦らす動きではないのに感心します。ちょっとの間でも止まりません。時には歌いながら、時には踊りながら作業をこなしていきます。

「”働く”って考えなきゃいいのにね」「食べるために働くんじゃないのに」「楽しいことだけやればいいのに」労働=お金のために働く、ツライ義務的な作業、と考えてしまいがちな自分に、レイコは言葉や態度でいろんなことを教えてくれます。ラリーをやることも、農作業やることも、きっと同じスタンスなんでしょう。肉体的精神的辛さを含めて「楽しい♪」と言っているのでしょう。

「楽農」と呼ぶレイコ田んぼ(畑)のオシゴト。その始まりの日に、「楽農」の意味をほんのちょっとだけ体感した気がしました。

(免許人生停滞ばっかし いそうろうまりこ)

1週間前に水に浸して発芽させた種籾。上が埼玉の友達からもらった(小林さーん、感謝感謝)黒米、下が同じく埼玉産の香り米。 上はレイコが宮崎の綾町で頂いてきたタイの香米。下は昨年から作っている「ありが稲」の黒米。 上は埼玉産の赤米。むいてみるとオレンジに近い赤だった。下は宮崎産の緑米。
苗箱に土を入れ、余分な土を落として表面を平にする。簡単なようで難しい。2回目のレイコはまずまず。「思い出した所で終わっちゃうね」 土を入れた苗床を並べてたっぷり水をかけた後、籾まき機で種籾を播く。手押し車のようになっていて苗床の上を転がすと籾が播かれる仕掛け。 米山さんちの農業ガレージで昼食。米山さんの奥さん・巴さんがサバの煮付け、きんぴら、黒はんぺんの煮付けなどなど、美味しい上、体にとってもイイものばかりごちそうしてくれました。

米山さんちの前を流れる川に、十数匹のニジマス発見。放流されたものらしいが、釣りキチまさみっちゃんは見逃せない。バイク屋休みで駆けつけてくれた岡ちゃんも興味津々!?

お昼ご飯を食べたら、レイコはキューバッタン。人んちの、しかも庭、しかも砂利でも平気で眠れるところは、さすがパリ・ダカ完走者!?(一応、顔は日陰に置いてみました♪by Reiko) 師匠の苗床。魔法の水をまき散らしながら「育て〜」「育つのだ〜」と苗を脅して、いえ苗に語りかけているレイコ。
田んぼに苗床を並べて持ってビニールをかけます。レイコ田んぼは水を入れっぱなしのため、米山さんちの田んぼに置かせていただくことに。大感謝。 半分ビニールをかけてから、苗床の上に新聞紙を敷き、その上から水をかけながら完全にビニールで覆っていく。水の人、新聞紙の人、ビニールの人、そして端を埋めていく人。みんなでやると早い。 端っこをしっかり土に埋めて出来上がり。富士市から白井ちゃん親子も駆けつけてくれ、この後援農仲間6人は田んぼの草刈りへ向かったのでした。いつもホントありがとうね♪
次へ(2003年5月21日)
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