5/6に報道された中部電力浜岡原発の全面停止要請。政治的にはいろいろ見方があるようですが、20代のころからの原発不信者としては遅かった感さえあり、実現すれば本当に嬉しい。ツーリングのたびに「地球で最も奇妙な(コワイ)風景」と思っていた原発。今日本は(私は)、ほんとうの豊かさや恩恵とは何なのかを考えるべきなのでしょう。
反対を声にしていた20〜30代。平和ボケですっかり忘れていた40代からつい最近まで。けれど、福島の現実は、すべての記憶を蘇らせてくれました。そして、先日の川内村探訪。子供も巣立ったこともあり、村に戻って自主的に生活している
ニシマキくんや出会った人たちとの会話は、なんとも不思議なものでした。淡々と笑っいながら話しているのだけれど、そこには今まで我々がどんな時でも持つことの出来た未来像は「ない」。と、思った。見えない放射能の恐怖とはそういうものなのだと、肌で感じることができました。
全面停止要請を受けてのニュースでの街頭インタビュー。「急すぎるのでは」「地元が困るのでは」という意見もあったけれど、震災で想定外の何かがあったら、加えて「もんじゅ」も揺れてしまったりしたら…うーっ。普段の生活はもちろん、立ち入りできない静岡県や日本にはしたくない。電気が足りないことを心配するよりも、そんな危険なものを作ってしまったのだと認めて、即座に止めて欲しい。みなさん、ぜひ20キロ圏内を旅して肌で感じて下さい(と言っても、今はできないけれど)。まさに「降って来た」飯館村の悲劇は、他人事ではありません。
浜岡原発よ。今までほんとうにご苦労様でした。どうぞ安らかに未来永劫お眠り下さい。
(東海地震があっても、津波があっても、絶対に暴れちゃダメだよ〜っ)。