2004年1月31日 ■ 夢の箱開き ログ搬入 その1
 1月24日、キーンと冷えた朝です。外はやたらめったら凍っています。そして、どこかキーンとした緊張感が漂っています。今か今かと待ちかねて数ヶ月?(でもないけど)、ついについにこの日が来たのです。「ログハウス材搬入」。

 朝霧に”やすらぎ処”を作ろうとしているレイコは、まず事務所を改築して「フェアリーカフェ」と呼んでいるコミニティスペースを作りました。(感動の改築の様子は、ひとりごとの2002年 3月21日 ■ 改築事始め〜を読んでね)そして、今度は大きなログハウスを作ろうとしています。一応「自宅兼事務所」と銘打っていますが、所有欲ゼロのレイコは、カフェ同様、たくさんの人に安らいでもらおうと目論んでいます。さらに「どうせならみんなで作って、みんなで楽しみたい」とも思っています。
 そこで友人たちに「ログ材搬入大作戦、一緒にやりませんか〜♪」と声をかけ、ボランティアスタッフを募りました。すると、ログビルダーや関係者を含め、この日、なんと総勢40名もの人が集まってくれました。涙涙の感謝モノです。
 さて、ログ材は全部でコンテナ5本分。本日のメニューは、40フィートコンテナ2本分にぎっしりと積まれたログ材・建材を降ろす作業・・・・・・しかも、1本につき3時間以内という制限時間付(オーバーすると追加料金!)。さあ、みんなでガンバロー!!

「来た!」。なんつー、デカさでしょう。見上げるばかりの高さと、40フィート(約12m)の長さ(トレーラー部分と合わせると約17m)に圧倒されます。ひょえ〜と思っているうちに、扉が開かれました。目に飛び込んできたのは、ぎっしりと詰め込まれた丸太。「なんつー迫力・・・」。感動したとき、人は無口になるといいます。この時がそうでした。思わず口をぽか〜んと開いて、ただ見つめてしまいました。そして、気がつくと=レッドシーダーから発する香りに包まれていました。その芳しさときたら「ラブリ〜」。うっとりとしているそばから、ログビルダーの人たちが速攻、作業を始めました。そう、うっとりしている暇はないのです。タイムリミットは3時間。さあ、夢の箱をみんなで開けよう!

(フェアリーテール)


5日前に大雪に見舞われた朝霧。一時期は「延期か?」と思われただけに、ここまでやってこれるだけでも感動! ちなみにコンテナを積んだトレーラーは、約500mの雪のためにチェーンを装着。

さあ、ログ降ろし大作戦開始だ! 山梨県南部町の齋藤友一さん率いるログビルダーさんが作った土台をまずセット。
コンテナ第1号でーす。これらの木は昨年の9月にカナダで伐採したレッドシーダーという種類。中には100年物も! 大事な命を頂いた木です。これから10年、20年・・・・・いえ、100年、200年も生き続ける建物にしていきたいです。
そんでもってまずは4トン半のユニックで、コンテナの中から丸太を引きずり出します。 コンテナの中でベルトを掛ける作業は、なかなかに大変です。あっという間に汗が吹き出るようです。昼間近くになると、外気は3〜5度くらいしかないのに「サウナのよう」に蒸し暑い。
コンテナの外では大勢の雪かき隊が汗まみれ。ここに材を置きたいのに、すでに雪は氷状態だったのです。簡単には取れずに、スコップ、フォーク、バール、ピッケルとありとあらゆるものを使用。ちかれた・・・!

クレーンで外に出した丸太を、今度は45tラフターで保管場所へ移動させます(写真の右側にコンテナがあって、まずは左のバンカーサイロへ移動)。それにしても丸太もデカイが、ラフターもデカイ!

ぐいーーん、とこんな感じで丸太大移動。このラフター(この機械の名称は「クレーン」だとずっと思っていたけど、違うんですってよ、奥様)のかっこいいこと。「アタシも吊された〜いっ」とフェアリテール全員(女性陣)、思ったのであった、マル。
当然ですが、上げ下ろしの合図は全て手信号。回したり、止めたりと、これもカッコイイのだ。そして、その通りにピタリピタリと動くのがスゴイ。オペレーターの後藤さんにも、うっとりのフェアリーテール一同であった、マル。
一体何本あるのでしょう? 今度、1時間くらいかけて数えてみます。ちなみに太さは12インチ(30センチくらい)。年輪を数えたら、写真の物は約50年でした。全てマシンカット。出荷前に確認のためカナダで借り組みされ、もう一度ばらしてお船に乗ってやってきました。 木の声を聴いているレイコ。待ちに待ったログ材は、愛しいわが子のようなのか? まるで「砂の子」の表紙のようでもあります(ちょっとヤラセっぽいかな)。 じゃーん。みんなが見ている絵が、ログハウス完成予想図なんだよーん。「こんなのが建つんだ」「これを一緒に作るんだ」と、イメージイメージ。みんなで実現のイメージを持つって、すっごいパワーなのだ、わはは。


外で男衆がログ材や雪と格闘している時、炊き出し隊の女衆は野菜やお米と大騒ぎ。40人分のご飯とおやつを用意するのですから、なかなか大変なのです。でも、みんなでやるから楽しいの〜。
よどみない動きです。どんどんと、おにぎりが出来あがります。本日は、黒米混ぜおにぎり・梅干し入り。握り方は”佐藤初女さん風”です。 農業小屋の裏では、クレソン農家の中垣さんから借りたお釜がグラグラと煮立っています。写真担当のちびっこが思わず駆け寄る中身は!?(後編に続く)
次へ(2004年2月3日)

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