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「今、見送ったよん」。10月6日、朝7時半。佐藤初女さんとイスキア御一行様を、静岡駅で見送ったレイコから電話が入りました。そうか、お帰りになったか。あっという間、でもムチャムチャ濃い時間を思い出し、またしてもウルウルしながらふと富士山を見ると、頂上にうっすらと何かが・・・ん、もしや。 寝起きでぼけた目をこすり、よくよく見ると、まごうことなき雪です。ほえ〜、富士山に雪が降ってるぅ〜。もっとよく見ようとしたら、あっという間に雲が頂上を覆い尽くしました。なんだか、初女さん達との別れを惜しんでの富士山の涙のようです。そんでもって、私に見られて恥ずかしくて顔を隠したように思えました。 次に富士山が顔を見せたのは昼過ぎです。見事なくらい真っ白な帽子を被っていました。6時間足らずの間に、こんなに降ったのね。いっぱい涙を流したのね。 この日、西の毛無山の空は真っ赤に染まりました。が、いつもなら同じく赤くなる東の富士山は、最後まで白いままでした。ちょっと不思議な夕方でした。 (いすわりまりこ)
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