寄せてはかえし 寄せてはかえし 小説「百億の昼と千億の夜」(光瀬 龍)では絶えることなき波音に無情を感じましたが、ここ岩地では・・・・・きゃっほ〜♪ あああああ、海はいいいいいぃ!!!! 6月15日、伊豆の岩地海岸でまりこは歓喜しました。この日だけは、梅雨がほんのちょっとお休みです。曇っていた空が少しずつ晴れていき、青い空が顔を覗かせます。それにつれて海も青さを増します。寄せてはかえす波音の、ザッパンザッパンがなんと気持ちいいことよ。 「気持ちいいでしょー♪」レース前に到着したばかりのマイパドルを抱えて、ご機嫌なレイコが砂浜にやってきました。う、黒っ! 3日ぶりに見る笑顔は黒さを増しています。実は本日の『伊豆・松崎町シーカヤックマラソン』の前に、クライミングやMTBなど『伊豆アドベンチャーレース』(7月11〜13日開催)に向けての自主トレを行っていたのです。なんだか黒さだけでなく、逞しさも増しているようです。 「おはようございます〜」。レイコと一緒に伊豆アドへ挑戦するチームターザンの、ゆかちゃん(菊池由花)とまりちゃん(長田麻里・なんと、いすわりまりこと誕生日が一緒)もやって来ました。彼女たちも、モチロン一緒に自主トレ中です。なんだか3人ともあちこち傷や青あざがあるんですけど・・・・・・。「ああ、MTBでひっくり返ったの」「藪で引っかけちゃって」「岩で打ったのかなあ?」なんだかみんな、ガキンチョみたいなんですけど・・・・・・。 さて『伊豆・松崎町シーカヤックマラソン』は、伊豆の中でも早い海開きで知られている岩地海岸をスタートし、一旦北の荻谷崎をめざし、そこから南の波勝崎手前からまた岩地海岸に戻る、約14kmのコースです。本日の天気はまあまあなのですが、危険回避のため、ちょっとだけショートコースにするほど、結構な波が立っています。あんな大海に、あんなちっぽけな手漕ぎボートで行くなんて。行くのはいいとしても、さぞかし腕が疲れるでしょうに。スタートして1時間42分、タンデム艇のレイコが帰ってきました。どうでした〜? 「きゃははははっ。楽しかった〜。富士山キレイだったし、後ろとべらべら話しながら行ったし、岩場のキレイなこと、もーもーもー」おお、興奮してますね。そんで疲れなかったですか?「ぜーんぜん、ちぃっとも。だってゆっくりだったもん。ツーリングよ、ツーリング・・・・・・あれ、これレースだったっけ?」ガクガク。 とはいえ、元々レース好きのレイコは「来年も出るわ!」と鼻息ムンムン。自分の艇ももうすぐ来ることだし、この勢いで伊豆アド完走、そんでもって来年は女子シングル優勝だあああ。
(まだ寒い朝霧から、初夏の伊豆に降りてきてその暖かさに心が震えた、いすわりまりこ)
この日は「海開き」も兼ねています。地元の方が竹を持ってきて結界を張り、海の神様へ向けての祝詞があげられました。伊豆下田乗馬クラブの馬が行く辺りからスタートとなります。
早い海開きとはいえ、この日の水は充分に温かった。シーカヤックマラソンが終わったばかりだというのに、運動し足りないとばかり泳ぎ始めた麻里ちゃん。うーむ、25歳まで泳げなかった人には見えない・・・。
この日の夜9時過ぎ、真っ暗闇けっけ。夜間の装備チェックのため、山歩きに向かう由花ちゃんとレイコ。あのー、昼間カヤック漕いだんですよね・・・・・・。チームターザンB、この人達の体力、底なしですわ!