2003年7月21日 ■ 伊豆アドベンチャーレース2003参戦記 速報もどき

 7月11〜13日、レイコは「チームターザンB」として伊豆アドベンチャーレースに参戦してきました。このレースは、日本のアドベンチャーレースの中でも”最も過酷”と評されており、毎年完走チームはわずか、今年に至っては皆無! だからこそ逆に、アスリート達の憧れのレースでもあります。
 今年の参加は26チーム。1チームは、選手3人、サポート2人で構成されており、選手には必ず一人は女性が入っていなければイケマセン。レイコの「チームターザンB」は、選手全員が女性です。菊地由花ちゃんは、競技エアロビクス出身。その体の柔らかさには驚かされます。長田麻里ちゃんは、アイアンマン=鉄人レースをこなすだけに、その底なしの体力には舌を巻きます。 そしてサポートの萩原 智君と青山太一君も、バリバリのアスリートです。
 11日にプレレース、そして12日早朝から13日の昼にかけて本レースが行われました。ラインオリエンテーリングで競うプレレースが予選も兼ねており、レイコ達は・・・・・ビリの26位。なんとトップから63分遅れで、本戦スタートとなりました。結局、残念ながら完走を果たすことはできませんでしたが、最終順位は18位! 初参加の女性チームとしてはまずまずの成績ではないでしょうか?
 これから数回に分けてレースの詳細を紹介しますが、最初にこれだけは言わせてください。
「応援してくれた方々、本当にありがとうございました。そして、レースの主催者の方々と多くのボランティアのスタッフに、心から感謝します。選手の方々も感動を与えて下さいましたが、もっとも心に残ったのは、いつ来るとは分からない選手を待ち続け、レースを支えているボランティアスタッフの姿でした。伊豆の自然は素晴らしく、そして伊豆の人たちはもっと素晴らしかったです。」←よく聞くセリフですが、こんなに実感として思ったのはこのレースが初めてでした、ほんま。
尚、伊豆アドベンチャーレースの詳細は、http://izuad.sports-biz-net.com/index.html
チームターザンの詳細はhttp://tarzan.magazine.co.jp/をご覧下さい。

(プレスで参加・いすわりまりこ)

11日行われたプレレースは、富士登山道を使ってのラインオリエンテーリング。道沿いに置いてあるチェックポイントが、渡された地図上のどこにあるかを針で刺す。1mm誤差でペナルティが5分加算される。レイコ達は1カ所8ミリという???大きなミスをおかし、誤差12.5mmで63分のペナ! 12日の本戦スタート前。朝の豪雨の為、第1レグのシーカヤックはキャンセルとなり、第2レグのトレッキング、黄金崎がスタートとなった。大会会長の斉藤文彦さんの「海には海の精霊がいます。山には山の精霊がいます」という言葉が、心に染みた。 後ろに見えるのが黄金崎。一気に山を登り、最初のチェックポイントに向かう。時刻は12日の、昼11時頃。まだまだみんな元気。しかし、ビリスタートの為、他のチームの足跡がしっかりついていて滑る滑る。まあ、ルートが分かるからいいけど・・・・・・。

チェックポイントは、三角形のオレンジ。選手には2万5千分の1の地図が渡され、そこへ直径6mmくらいの円で「CP」と書いてあるだけ。カードへパンチングし、電気センサーも差し込む。最初のポイントは、とっても易しかった。しかし、この後!

懸垂下降の後、真っ暗な山道をトレッキング。そこから初のAP(アシスタントポイント)を目指したが、非常に難航。川を渡って崖をよじ登ってやっと到着したレイコ。しかし! 時計は22時55分。23時までに出発しないとリタイヤになっちゃう!

トレッキングの途中には、懸垂下降も行う。大滝の上に到着したのは、夜7時過ぎ。ライトアップされた滝の上からロープを伝って3人で降りる。滝の左の白いのが、チームターザンBの誰か。あっという間に下に降りてきたので、近寄る暇も無し!

猛ダッシュでチェックを受けて、激ダッシュでMTBに乗り込んで、わずか1分前に次のレグへ向かった3人。通常APでは、食事を取ったり、着替えたりなど休息するのだが、そんな時間はもちろん皆無。一旦自転車を止めて、ルートを確認する3人。

MTBの後、本来はトレッキングがあるが、既にタイムアウト(殆どのチームも同じ)。すっ飛ばしてシーカヤックやシュノーケリングのレグへ。CPは海の中や、海に浮かぶ小島の中にある。一人が潜ってチェックしたら、2人で舟を支えて乗り込ます。

MTBレグ後の、2回目のAP。その前のAPでは準備12時間、選手にアシストしたの5分。いつ来るかわからない、どうなっているかわからない選手を待ち、装備を整える萩原君と青山君。時間は既に朝の4時。選手が帰ってきたのは5時半だった。
「一番苦しかった!」とレイコが言った”ウォーターマンズストーン”。ゲロゲロに重いポリタンク2個を持って、海上に浮かぶブイを回ってくるのだ。ここでも実はタイムアウト寸前。この競技を終えてすぐにシーカヤックに乗り込まないと。あと10分! ホントのホントのゴールの瞬間。一番楽しみにしていたという千貫門での懸垂下降はすでに時間切れで出来なかったものの、雲見海岸から松崎海岸へ帰ってきた3人。時刻は13日、昼12時。ほぼ26時間、不眠不休で運動してます。レイコは、いつもと変わらず笑っています。すげぃ人や。 お疲れさま! 全員、体はぐったりのハズなのに、笑顔がやたらいいぞ。この後、自分たちで用意したシャンパンで乾杯!! 用意がいいぞ!
次へ(2003年8月23日)
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