2003年3月31日 ■ やっぱりレイコはエンデュランスがお好き 〜in 浜名湖〜 後編
 バイクに乗る以前の私は、羽根の生えた「ちゃりんこ少女」でした。30、40キロくらいなら、通学で使っていたママチャリで、ひょいひょい行ってしまいます。だって気持ちいいんだも〜ん。自転車が好きなのは、登りのきつさの後に必ず解放された至福の瞬間がやってくるからです。100%約束されているのですから、こんな楽しいことはありません。今回も改めて感じましたが、自転車は自然の音に包まれて走ることができます。浜名湖の湖岸に打ち寄せる波の音。水面を渡る風のせせらぎ。春を満喫する鳥たちの囀り。そしてそこで休日を憩う人々の、あるいは農作業に精を出す人の交わす声。光もきらきら音が聞こえるようでした。入り組んでいるゆえに表情がどんどん変わります。どかーんとした湖面を見ていたと思ったら、いきなり別荘地に入ったり、ヨットハーバーもあれば湖岸で暮らしている漁民の集落を猫のようにくぐり抜けたりと、飽きる暇がありません。いやあ〜、浜名湖ってこういうところだったのですねー。バイクで一周したことが2度ほどありますが、もっと早く回ってしまうし、湖岸ぎりぎりというのは少ないので、ちょっと感じが違います。でも「19歳の日本一周中にねずみ取りで捕まったカーブはここだ!」と思い出したり、メーカーの教習所で交通安全ビデオを収録したことを思い出したり、父の勤務地だったので幾度か訪れた高校生時代を思い出したり・・・自分と浜名湖の縁に浸ったりもしました。
 9時からゆったりまわって、お昼食べて、無事75キロを走りきってスタート地点の新居町文化公園に戻って来たのは4時ごろだったでしょうか。最後に近いゴールでしたが、みんなベンチで昼寝してたり、パンクのんびり直していたり、写真撮っていたり、なんともゴージャスな時間が流れていたようです。思わず「パリダカみたい」と表現してしまったのですが、なんだか今回も寄り道ばかりしてしまいました。止まっている人を見ると、止まっちゃう〜。景色もぱちぱち収めちゃう〜。だってそれが私の旅なんだもーん。約600名、ほとんどが完走し、帰路につきました。どうやら事故らしい事故もなく、怪我らしい怪我もなく、参加者や地元の文句もまったくなかった実に珍しいイベントだったようです。「本当に参加者のみなさんのレベルが高かったというか、いい人ばかり集まって・・・。」とは運営の佐藤さん。そう、自分でばんばんして楽しむことがこれほどまでにうまく行ったイベントはないかもしれません。でもそれって、開催する方たちのメッセージが伝わってということなのかもしれません。幾度も幾度もシュミレーションして試走して決められた申し分のないコースづくり。角に立って誘導していた元気なスタッフたち。注意点が一目瞭然、親切でユニークなコースマップ。とにかくすべてに愛情が感じられました(誉め過ぎか!?)。みんなが帰っていった後、「パンッ!」という主催者側の一本締めの音を背に、私は近くの「健康ランド」へと向かいました。極楽な1日をありがとう!

 最後に一緒に走った田んぼメイトの奥野さん、翌日収録の「エンジョイDIY」に間に合わせるために、一路我が家にこの日の写真情報を届けてくれました。お疲れのところを有り難うございました。お陰様で間一髪で間に合いました(3月30日放送の番組で流れました)!

 さーて、佐藤さんたちが開催する自転車イベントはまだまだあります。残念ながら私は行けませんが、4月12日には静岡県の森町で初心者大歓迎の無料のマウンテンバイクイベントが開催されます(すっごく面白そう)!お問い合わせはこちら→コンセプト株式会社の佐藤雄一まで。会社の電話は0537-22-0654。FAXは0537-22-0786。メールでの問い合わせはsatoh@conception.co.jpです。

愛車GTのiDRIVE3.0と共に快走のレイコ。対してこの日快走できないのがウインドサーファーの人達。大きな大会らしいのにまったく風がにゃ〜い! 

支給のお昼ご飯は、引佐郡細江町にあるパン工房「ラ・フォンテーヌ」というこだわりのパン屋さんのア・ラ・カルト。ほんとうに美味しかった!でも実はなぜかこの前後で10食近くパンのみが続いたレイコは驚きが隠せなかったのでした。

舘山寺のチェックポイントでスタンプを押してもらう。ラリーみたいでわくわく♪支給されたバンダナの色で参加者と分かります。75キロコースが赤。34キロコースが空色。
最近とっても増えた寝て漕ぐこの手の自転車ですが、疲れないんですって。跨らせていただいたら、そのまま昏睡しそうに気持ちいかった〜。気賀関所にて。 神奈川県の秦野に大庭ちゃんという友達がいます。チュニジアラリー関係の仲間ですが、その同僚という方たちにお会いました。狭い。本当に世界は狭い!み〜んな繋がっていることを、こういう時にあらためて感じてしまいます。大庭ちゃん、元気かな? 水辺が近い奥浜名湖を快走する、親子3世代4人で走っていたムチャクチャかっこいい人達。ん?その向こうには・・・。
 

猪鼻湖の瀬戸チェックポイントで、またもや友人発見!この右のお方が以前のHPをアップしてくれていた島田明忠くん。電話とFAX原稿を文句も言わずにパソコンに落としてくれていた彼が、私のIT化に一番驚いているはず・・・ねっ。左は佐藤さんとこのスタッフ、田辺朱美さん。

どこかで見た4人組。きゃー、またもやパンクだって!でもまだまだ余裕の笑顔。左の彼は肩をちょっと負傷したのだけれど、今回唯一の怪我人とのこと。みんなの厄落とし隊だったのかなあ。

妻たちはアサリを漁り、夫たちはただひたすらそれを眺めて緩んでいた。よかとですなあ。春と戯むる地の人なり。
 

でもそんな様子は微塵も見せずににっこりゴール。完走証とさわやかな思い出がお土産です。

こちら3世代4人のファミリー。最近乗り出したという両親は競技にも出ているとか。子供に合わせてゆっくり走っていたと思ったら、時々「行け、行け、行けー!!」っと子供にハッパ掛けて、ぶち抜いて、あっという間に地平線の彼方へ。「今回初めて乗ったの」というおばあちゃま(後ろ)と同じ速度の私でした。恐るべし静岡バイカーズ!

蜜柑畑がつづく洲の鼻付近は、「おっと、こ、こう来たかあ〜」の急斜面。でも気持ちんよか。そして尾てい骨が痛くなってきたのは、この先、ヤマハマリーナのある65キロを過ぎたあたりから。道の段差が辛いっす。簡易パッドのショートパンツだったからかなあ。
次へ(2003年5月31日)


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