マップ 用語解説 ウィンドウを閉じる
使われる主な用語
●ピスト ルート、路のこと。ただし日本的な感覚での整備された『道』ではなく、交易や往来によって自然発生的にできた路であり、アフリカの場合その大半が未舗装路。
●オフピスト 道ではないルート。道なき道のこと。
●エタップ
1日の競技ルートのこと。その中に、リエゾン(移動区間)とSS(スペシャルステージ)が設定され、選手の順位はSSの所要時間によって競われる。
●バイク用の箱
TSO(このラリーの主催者)の飛行機によって運ばれる、バイク選手のための箱。主催者から支給されるこの箱に選手はスペアパーツや身の回りのものを入れることができる。ただし、55kg以内という重量制限がある。
●エアメカニック
主催者が用意する飛行機に乗り、毎日のキャンプ地に先回りするメカニック。エアメカによるアシスタンス作業(マシン整備など)が可能な日と、不可能な日があらかじめスケジューリングされているので、選手はそれに基づいて作戦を立てなければならない。エアメカなど持たず、何かあったら全て自分一人で対処するという選手もいる。
●T−5
トラックのカテゴリーには2つあって、それがT−4とT−5だ。T−4は競技トラックと呼ばれ、荷物など極力積まずに上位の成績を狙うもの。T−5はアシスタンストラックのことで、スペアパーツなど満載の状態で競技をフォローする。したがってT−5はアベレージ速度があまり上がらず、キャンプ地に到着するのが早朝になることもある。到着するのが朝になってしまっては、選手のサポート作業ができないことすらある。エタップによってはT−5には別のルートでの移動を指示されることがある。これは、難易度の高いSSの場合によくあることだ。選手の立場で考えれば、スペアパーツを積んだT−5が途中でリタイアしてしまったら、それ以降の部品補給が不可能となる訳で、ありがたいシステムと言える。一方、SSの途中で部品の交換をしなければならない場合、そういった設定のエタップでは、いくら待ってもT−5が来ないことになるので、このアイデアは選手にとっては危機的状況となる可能性も同時にある。
(解説:山村雅康)