vol.93 2002年12月9日

* 畑とたんぼ、今年のシメ

 11月30日、師走に入るギリギリに、りん蔵君を植えていた畑のすき込み、そして成長を待って残しておいた黒米の稲刈りをすることにしました。
 夏に辺り一面を黄色に染めたひまわりのりん蔵くんですが、今はすっかり枯れ、種も鳥たちにきれいに食べられていました。しかし、この根が、茎が、花が栄養となり、作物が元気に育つ土壌を作ってくれるのですね・・・・・・「燃やしちゃおうか」。へ? 米山さん、今なんとおっしゃいました。「こいつが(雑草を指して)きれいにならないんだ。燃しちゃった方がいいよ」おお、焼き畑農業みたいなものですね。「火をつける時は気をつけろよ。風が無くても火をつけると風が発生するから。よそに火がついたら、あっという間に大変だよ」いくら無風に近くても、火をつけると温度差が起きるので、風が発生するそうです。ほえ〜、知らなかった。
 まずは指を舐めて風の方向を確認。よっ、まるでゴルファーみたいですよ、米さん。そして、数カ所に分けて火をつけると・・・・・・うきゃきゃ〜、スゴイ勢いで燃えていくよ、あ、本当だ、スゴイ風が発生してる。「ほえ〜」っとはんちゃんとまりこはいたく感動したのでした。

 さて、畑を終えて田んぼに行くと、まさみっちゃん(今野昌道・はんちゃんの旦那様)がせっせと稲刈り中です。そして、もの凄く丁寧かつキレイに稲が束ねてあります。今回は「レイコお代官様」はいないけれど、これなら関所もなんのその。一時「田んぼ部長から課長、いや係長に降格か!?」と噂のあったまさみっちゃんですが、さすがです!
 成長が遅かったので残しておいた黒米ですが、残念ながら半分は実がなっていませんでした。「来年は一緒に刈ってしまおう」「うん、そうしよう」やってみないとわからない、でもちょっとずつ進歩。新米農家はだから面白い!

夜明け前。夜に霧が発生したせいか、温度計もこんなに霜が! でも0℃だからそんなに寒くないんだよ〜。 草原が霜で白く染まっています。夏の青さと違って、これもまた大好きな風景です。 久しぶりのりん蔵君は、なんだかシュールな姿になっていました。
枯れても太陽の方向を向いているのが、生命を感じます。なんつーか即身仏っぽくない? またも米山師匠にお世話になりました。「もしもし、古川さん。畑に火つけていい?」 「いいよ。箒も貸すよ」とわざわざやって来てくれた古川さん。この畑の地主様でもあります。今から葬式と結婚式だそう!?

火をつける時は何ヶ所かに分けて、一気に燃やそうとしてはイケナイ。最初、小さくてもたちまち風が起きてこの通り!

だがしかし、全て上手くいくとは限らない。最初だけ勢いよくて、後はちっとも燃えてくれない。せっせと火付けの今野夫婦。

米山さんちの耕耘機出動。きっちりと端から、真っ直ぐに耕す姿はさすが! 斜面の畑だから耕す部分を畑に合わせて平行にしなきゃイケナイ。これ、難しいです。
まりこも乗せてもらいました。春先の田んぼと同様、斜め&ぐりぐり回転して、余計な仕事を増やしました。やれやれ。 美しくすき込まれた畑。本日の富士山もキレイです。何を思う、2人。 その頃田んぼでは、富士山も見ずにまさみっちゃんが一人奮闘中。

はんちゃんも駆けつけ、お米のならなかった即身仏黒米を、そのまま細かく切ります。

稲穂があっても中身が入ってないの〜。ここはカモのエサ場&水が冷たかったために、成長が遅かったのです。 最後の稲を刈って、今年の稲刈りは完全終了〜! ほれ〜、来年のための栄養になってくれよ〜!!

(いそうろうまりこ)

次へ(2002年12月11日)


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