vol.147 2002年10月27日
あれは確か夏の終わりのある日、レイコがバスケットボールを抱えてニコニコと帰ってきました。スポーツ用品店で安売りしていたそうです。一緒に買ってきた大根を玄関に投げ出し、早速台所でドリブルを始めます。そうして「バスケやりた〜い」と叫びます。さらに「やっぱ、ゴールが欲しいぃ〜」と言いながら人にボールを投げつけます。とても迷惑です。とはいえホンの2,3日前までは「野球やりた〜い」と言っていたので、周りは本気にしませんでした。明日になると忘れているだろう、と。ところがレイコは本気でした。あちらこちらでバスケットゴールを探し、色んな人に声をかけたのです。 そんな、迷惑を被った人の中にりえたさんがいました。彼女はバスケット経験者であり、しかもビーパルで活躍している編集者ゆえ、色んなところを探してくれたようです。そうして、10月中旬にメールが来ました。『あずみとあっしからバスケットゴール寄贈いたしやす』「きゃああああ、嬉しい〜、いいのかしら〜、嬉しいいいいい♪」すっかり秋が深まってきた朝霧に、喜びの声が響き渡りました。 さて、ゴール設置場所はコンクリート敷きの牛小屋跡地に決定。そこにあるパレットで作ったトライアルセクションは、お隣の古屋さんに移動をお願いしました。彼にとっては何度も練習した場所だけに、ちょっと名残惜しそう。ユンボにトライアルブーツとヘルメットを積んでやってきて「最後にちょっと」とガスガスを引っぱり出してきました。ところがちょっと走ったところで、ハンドルがガクッと前に。クランプ緩んだかな? と見たらなんとパッキリと割れてました。ひえ〜、怪我無くてよかったわい。結局、走行もそこそこにトライアルセクションは移動されたのでした。 そして10月20日、前日から泊まりでスタンバっていたりえたさん、あずみさんによるバスケットゴール設置が始まりました。組立を担当するのはりえたさん、あずみさんはその補佐とコート整備にいそしみます。途中まで順調かと思いきや「なんじゃ〜!?」「ええ!?」「うそー!?」5分ごとにムンクの叫びが聞こえます。・・・・・・途中からつんちゃんも加わって3人がかりで奮闘することなんと4時間! 本当にお疲れさまでした。 さて「できた!」の声を合図に、仕事をほっぽりだしたレイコが飛んできました。「やったあああ♪」そこからはルール無用の格闘系バスケの始まりです。つかみあり、脅かしあり、ぶつかりあり・・・・・・そして爆笑ばかり! 足をもつれさせながらもゴールに執着するお互いの姿が、笑えると言ったらありゃしない。笑って笑って腹筋が痛いのなんのって、あー苦しい。バスケがこんなに笑える競技だとは大発見です。フェアリーカフェの名物がまた増えました。
これがバスケットゴールセット。手前の台座に水を入れて固定させる。これが簡単そうに見えて実ににくい奴だぜ、こんちきしょう。