3年前に知り合った田中渥子さんは、フランス在住歴30年以上というフランス通の女性です。その彼女が「素晴らしい方がいるのよ。是非レイコさんの酪農地帯という大自然の中でチーズサロンをやって欲しいの」と言うので聞いてみると、「なんて面白そうな!」。場所をお貸しするというよりも、チーズ&ワイン好きな私なので、何としてでも参加したい内容でした。

 田中さんが紹介してくださった寺山恵子さんは、2005年よりサボア地方のシェーブルチーズ生産者の元でチーズ作りを習っており(日本人では数少ない存在!)、2001年よりパリ・札幌で定期的にチーズサロンを開催しています。フランスには360種類以上のチーズがあるのでもっと日本に紹介したい、その中でもシェーブル(山羊)と聞くと匂いが強いという印象があるけれど、きちんと作られたものは牛のチーズに比べると軽く日本人の味覚に大変合うものが多いので、是非紹介したいそうです。

 「こんな素敵な企画、すぐにでも実現させましょう♪」という訳で、早速アレンジしてみました。現在寺山さんは、フランスと日本を行ったり来たり。その中で連絡を取り合い、なんとかスケジュールを立ててみました。15人揃わないと、材料費すら出ないので(現在輸入チーズはユーロ高により無茶苦茶に高いのです)、なんとか興味のある方たちお集まりくださいませ〜。

★尚、今回はチーズだけでなく、そのチーズに合うワイン、チーズを使った地方料理・またチーズのデザートなどを恵子さん自ら自然のお野菜や材料で作ってくださいます。故に、距離の遠近に関わらず送迎のある方以外は、何らかの形で送迎 or 宿泊が望ましいと思われます。


【〜以下は寺山さんからのフランスの香り漂うお便りです〜】

 私は現在フランスのオートサヴォア、ボォージュ山脈のアレーヴという町に在住しております。リゾート地として知られているアヌシー、エクスレヴァンから15分、スイスのジュネーヴから車で1時間ほどのところです。ここの標高は800メートルで、70頭の山羊と暮らしています。

 2000年からパリでチーズ教室、料理教室などをしながらフランスのチーズ工房を訪ね歩いていましたが、2005年9月からここの土地に腰を下ろしてしまいました。パリでの生活とは全く違いますが、ここの暮らしもとても気に入っています。
 私がチーズ会を始めたのは、チーズに関して今まで以上に関心を持っていただいてもっとチーズが好きになってくれればという希望からでした。ですから決して難しい勉強会ではありませんが、普段なかなかお目にかかれないものや又チーズショップでは教えてくれないお話が出来るのではないかと思います。

 メニューは、チーズを使ったアペリティフ5種類程度から始まり、メインのチーズのプラトーではチーズ数種類(5,6,7,8種類)。チーズを使ったシンプルな料理とチーズを使ったデザート。最後はサヴォアで取れたBIOのティザンヌ(ハーブティー)を味わって頂きます。
 パンはチーズに合わせて数種類、ワインは赤、白用意します。(お好きなワインがあれば持ち込みはご自由です・・・・)。チーズ会なので、メインはチーズになります。

 そのほか、アルプスの山でのチーズつくりの様子などをプロジェクターを使用して見ていただきます。
もっと身近にチーズを感じていただけると思います。

 チーズは具体的にはまだ決まってはいませんが、先日フランスのMOF熟成士ヘルヴェ・モンス氏を訪ねました。そこのカーヴから数種類をピックアップしてご紹介する予定です。後は、私が作っています山羊のとっても美味しいチーズ(山羊チーズのイメージが変わると思います)です。現在数種類熟成中・・・・。

2007年 4月 3日  Keiko Terayama



Copyright 2001 Fairy Tale, Inc. All rights reserved.